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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

考える

「定義」とは、今ある「定義」に従いつつ、変化する可能性もあるものだ。

Twitterで、とあるChief Branding Officerという肩書きの方とのやりとりで、「定義に従う必要はあるのか?」とかその定義は「変わらないのか?」という主旨の質問を頂きました。で、この「定義なんて従う必要ない」って意見、結構見かけるんですよね、とある…

facebookでのやりとりからネット広告の現状について思うこと(長文

さて、つい数日前、facebookに以下のようなことを書いたところ、興味深いコメントがついたので、このブログにも記録として残しておきたい(※1:以下長いのでよっぽど時間があるときにしか読んではいけません/※2:限定公開ではなく公開設定のfacebook投稿での…

これから先、ROI よりももっと重要なことがあるかも〜ROI/ROMIからROC/ROAの時代へ

マーケティングや事業開発の話の中で「価値」の話になると、えてして「新しい価値をお客さんに提供したい」とかいう話になりますが、新しいかどうかはお客さんには関係ないということを理解するのも大事。 「新しさ」が価値だと思ってしまうのは、提供者側視…

「能力にも利子がつく」〜 一つ一つの仕事に全身全霊を毎回入れると疲れる。しかし100%ではなく101%のチカラで仕事をすると将来に差が出る、という話。

Google時代の同僚であり、最近ではブロックチェーンやデータ・ドリブン・マーケティング領域のthought leadershipを発揮している有園雄一氏が、次のような言葉をfacebookにあげていた。 仕事って、継続して安定したパフォーマンスを出すことが大事なんだよ。…

デジタルマーケティングは偉いのか?

この数年、デジタルマーケティング領域のセミナーや、その領域について書かれたブログやソーシャルメディアの投稿を相当量見てきた。 しかしここしばらく、そういう話や文章を長く見てきた結果なのかどうかわからないが、少なくともデジタルマーケティングの…

「違う」とばかり言ってると得をしないと思うんだ。B2BマーケティングとB2Cマーケティングの確執。

本日、日本マイクロソフトの友廣さんによるB2Bマーケティングに関するコラムがスタートしたようですね。 B2Bマーケティングはこれから話題になると数年前に宣伝会議さんには伝えてましたが、当時はあまり理解されませんでしたが、アドタイでこれらの連載が…

「メディアのせいにしない」という広告出稿プランのマインド

[大事なことだから言う] 広告出稿の際に、「効果のある媒体」うんぬん、という話が出て、効果のない媒体を切っていく、、、ということが普通に今のネット広告業界などでやられている。これは「枠から人へ」という過度なオーディエンスターゲティングが背景…

「受け入れられる広告への宣言文 Acceptable Ads Manifesto 」について

社会活動(キャンペーン)への署名活動を支援するサイト Change.org にて、昨今の広告忌避の流れをくむ運動として、「Acceptable Ads Manifest0 受けいられる広告への宣言文」というのがスタートしています。 (※disclosure: 私はこの宣言文にorganisationと…

日本の「コンテンツマーケティング」ブームに思うこと

なんとなく業界市民権を得てきた「コンテンツマーケティング」。 「コンテンツマーケティングマーケティングEXPO」なんていう、流れに乗っかったイベントなんかもやられているけれども、行ってみたら「うちはコンテンツ何本を月いくらいくらで作りますよ!」…

クラウドソーシングがステマをサポートする場になってはいけないですね。

これはダメでしょう・・・。 堂々と、Amazonのkindleで売られている電子書籍のレビューを書いてくれという依頼がランサーズにてあった模様です。 ※上記画像の全体のキャプチャはこちら 作業内容の欄には、 【内容】 無料のキンドル電子書籍のカスタマーレビ…

え?広告業界のほうがコンサル業界よりも一人当たりのチャージ金額が高いのか。しかし、、、

英国の話だと思うのですが、広告業界のほうがコンサル業界よりも一人当たりのチャージ金額が高いのだ、と聞かされたら「え?」って思いませんか? 僕は思いました。コンサルタントのほうが単価高いんじゃないの?って思っていたので。 Creative is as creati…

「おまいらの大勝利!」となった”五輪エンブレム問題”とネットと世論について、思ったことをメモっておこう。

ついにこの方向に動きましたか。。。 東京五輪エンブレム 使用中止の方針固める(NHK) 佐野氏デザインの五輪エンブレム使用中止へ 組織委が方針固める(Yahoo!ニュース/スポニチアネックス) 実際のところ、今回の五輪エンブレムが「パクリ」なのか「似てしま…

『考える練習をしよう』

MEDIOLOGIC.COM/UNLEARNING で紹介する最初の一冊はこの本です。 まずはUNLEARNINGというテーマで始めているので、考える、ということに関する本を何冊か上げていきたいと思います。 とりわけこの本は全ての人に読んで欲しい。

“インバウンドマーケティング”を“売る”時代は終わっている。

インバウンドマーケティングやHubSpotというものを売ってきた自分だからこそ、今このタイミングで言いたいことを書いてみます。 また、シンフォニーマーケティングの庭山さんにもありがたい薫陶を受けたのですが、日本語化されていないHubSpotのようなSaaS型…

グローバル化ネタ:「今日のミーティングって、スーツでネクタイがいいのか?」って、外国からのビジネス訪問客に聞かれるということ。

仕事柄、国外からのビジネス訪問客と接する機会がしばしばある。 訪問先に行く前に彼らに聞かれる質問としてよくあるのが、 「ノリ、今日のミーティングって、スーツでネクタイがいいのか?」 といったこと。 初対面でのpresentationの中には見た目も含まれ…

人々がつながるためのマーケティング〜Tribal Marketing 再考

"tribe"とは、血縁地縁などでつながる「部族」のことを指す言葉だったけれでも、今から10年ぐらい前に、いわゆるデモグラフィックなターゲットセグメントからの脱却として、ある趣味、興味関心で集まる人々の集まりを表す言葉としてマーケティングの世界に使…

本を読むということ

人によっては、「人から話を聞くよりも、本を読むことに時間をとったほうがいい」ということもあるだろう。 しかしながら、”読書”という行為は非常に危険な行為なのである。 一冊の本には万単位の活字が綴られているわけだが、それぞれの「字」は「言葉」を…

メディア環境の”再地図化”

こんな記事があった。 ■定期購読依然高い新聞、オンラインニュースサイトは取って代われるか? 答)取って代わらない。 メディア論を勉強してきてつくづく良かったなと思うのが、こういうテーマの議論のとき。 僕が最大の興味を払っていた「ソシオ・メディア…