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「違う」とばかり言ってると得をしないと思うんだ。B2BマーケティングとB2Cマーケティングの確執。

 

本日、日本マイクロソフトの友廣さんによるB2Bマーケティングに関するコラムがスタートしたようですね。

B2Bマーケティングはこれから話題になると数年前に宣伝会議さんには伝えてましたが、当時はあまり理解されませんでしたが、アドタイでこれらの連載が出てくるようになるとは、ようやく理解をされたようです。

さて、

B2Cとは全く別物!? B2Bマーケティングってなに?? | AdverTimes(アドタイ)

こちらの記事につきまして、非常に同意する部分が多いという前提のうえで一方で以下のようなことも思います。

今の時代は一週回って、B2CとB2Bのマーケティングはそもそも別物なんだけれども、B2Cの知見が"B2Bにも使えるようになってきているという面白い時期に入ってるんだと思います。これはB2Bデジタルマーケター養成講座などでB2B業界の受講生たちと話をしていても感じるところ。

それゆえ、今はもう、B2CとB2Bの”違い”をことさら語る必要も本当はないはずなんだけれども、一方で世の中にはB2Cマーケティングの情報しか表には出てこない傾向があるので、それらを用いてコンサルやMAを売ってる人々がまだまだいるせいで勘違いが存在するのも確かなので、”真”のB2Bマーケティングって言葉とか、B2Cとは全く別物!?って言い方が必要なんでしょうね。

って、思うのも、結局 B2Bのマーケター側も必ずしもB2Cのマーケティングに詳しい人たちってわけではないのに、やたらと「B2BのマーケティングはB2Cのそれとちがうんだー!」って言う人達もいて、それはそれでコミュニティを作り上げてて、まあ意識してるかどうかは別にしてポジショニングしたいんだろうなあ、と思うことも多々あります。ほんと、B2Bマーケティング業界って村社会みたいだから。あれは残念。でも今、注目されてるわけだから、こういう記事とかが出てきてオープンになって、目に触れる機会が増えるのはめちゃくちゃいいことですね。

さて、個人的には、「マーケティング」をやりたいなら、B2CかB2Bかにこだわらずやってみる、知見を得てみることをやればいいのにね、って思っています。そうすれば、「B2Cマーケター」と「B2Bマーケター」のどちらの話もわかるようになりますし(※ B2Bマーケティング業界関係者の、「B2Cとは違うんです」発言は聞き飽きた)。

僕がしばらくB2Bをやっていた(実際Google時代からB2B)のは、B2Cのマーケティングや広告には触れる機会が多かった一方で、B2Bのほうの知見・経験も得たかったので。

例えば、B2Cなんだけどマーケティング的にはB2Bのほうのメソッドを使ったほうがいい業界もあったり(住宅・不動産etc)、一方でB2BなんだけどB2Cのほうのメソッドを使ったほうがいい業界もあったり(中小企業向けSaaSビジネスetc)、自分自身を「B2Bマーケターだ!」とか「B2Cマーケターだ!」とかいう風にどちらかにせずに、「マーケターだ!」とさえしておけば、狭隘にならずに済みますので。

両方触れると、共通点と相違点がわかります。

だから、「俺はあいつらと違う」という態度はマーケターとしてはほんとに勿体無い。

相違点だけ見てると、損をすると思います。

ということをこの文章を読んで、またこの文章の「いいね!」を多数押してコメントしているB2Bマーケター/コンサルタントの方々を見て思った次第です。

って、正論いうと、また疎まれるなw