寄稿文の紹介です。
一橋大学国際企業戦略研究科の藤川先生と共同執筆で、一橋ビジネスレビューにて『デジタルマーケティング』というテーマで文章を寄せています。
一橋ビジネスレビュー 2016 Autumn(64巻2号) [雑誌]
- 作者: 一橋大学イノベーション研究センター
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/09/09
- メディア: 雑誌
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「デジタルマーケティング」と言っても、本文章で書かれているのは、あちこちで見られる、デジタル時代に企業マーケティングはどうやっていくべきか」や「デジタルなツールを使ってマーケティング企画をどうするべきか」という話ではなく、本質的に「デジタル」というものをどう捉え、それがもたらす様々な変化は、「マーケティング」という概念をどのように変えることになるのか、というものです。
なのでこの文章を読んだところで、「デジタルマーケティングのやり方」がわかるわけではありませんが、「マーケティングという概念がデジタルによってどのように変わる可能性があるか」という建物の基礎・土台に関わる部分について書いてあります。
それゆえ、「デジタルマーケティング」の従事者にとっては「マーケティング全体」における「デジタル」の位置付け、そして「マーケティング」の従事者にとっては「デジタルによるマーケティングの変容」について、概要的な理解をしていただけるようになっているかと思います。
とりわけ、藤川先生は「サービス・ドミナント・ロジック」や「価値共創時代の顧客戦略・共創マーケティング」といった領域にお詳しい方なので、「デジタル」がもたらすマーケティングの変化を“ユーザー/買い手/顧客”視点で捉えている私とのマッチングが僭越ながら非常によかったと思っており、文章もどこからが藤川先生パートでどこからが高広パートなのかがわからないくらい一つの文章として綺麗にまとまっていると思います。
ご興味ある方は、Kindle版もありますので、ぜひご一読ください。
また、特に今回の一橋ビジネスレビューについては、マーケティングやスタートアップ業界の従事者にとって読むべき他の文章も多数ありますので、お手に取られることをおすすめしたく。