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「検索離れ」の原因は、単にソーシャルメディアの普及だけじゃないと思う。

少し前にこういう話が出て、若者の検索離れが話題になりましたね。

jp.techcrunch.com

で、ソーシャルメディアを使って他の人のナマの声を聞いたほうがリアルだ、とか。

実際には、AdWordsの売上が相変わらず好調だったりするのを見ると、検索はオワコンなんてことはなく、まだまだ使われていると思います。

しかしながら、例えばある商品について調べようと検索すると、ショッピングサイトばかりが並ぶ状況。私自身もこれには辟易。

検索というのはユーザー行動で考えてみると、多くの割合を「何かについて調べたい」というタイミングでの使用で占めていると思います。何かの商品名をキーワードに調べたとしても、商品を調べたいタイミングと買いたいタイミングは別なわけなのに、今のGoogleの検索結果はショッピングサイトのリンクばかりが出てきてしまうという状況。こんな感じで「荒れて」いれば、調べ物をしようとしても、自分が欲しい情報にたどり着くまでに手間がかかるため、検索することがめんどくさくなってしまう。あれ、おかしいな。。。Googleって、あらゆる情報に誰もがアクセスしやすいようにするっていうミッションを持ってて、かつ情報到達までのスピードにこだわってなかったっけ・・・。

 

さて、ショッピングサイトのほうが検索上位になりやすいのはわかるのだけれども、これらを排除して検索結果だせる仕組みが欲しい。

実は昔、テスト的にGoogleでもそういう仕組みあったんですけどね。バーみたいなのがあって、それを左右に動かすことで、情報よりなのか、それともショッピングよりなのか、検索結果を変えることができるという仕組み。何年か前になくなりましたが、影も形もなく。

検索エンジンって進化のしようがホントはあると思うし、例えば目的別、カテゴリー別の「バーティカルサーチ」と呼ばれる「サーチ」や「調べる仕組み」ということを考えれば、食べログだって価格.comだってそうだし、B2B業界にはカタログ・商品検索なんてのもある。つまり、検索ってユーザーのニーズ、モメントに合わせた派生的な進化はまだまだ可能だと思うんだけど、Googleさんはどうも最近検索への興味が薄いのか、なかなかこの何年もプロダクトの進化が見られない。これは一強の会社としては、怠慢とも言えるし、残念にも思う。変なプロダクト開発はサンセットさせて、検索をもっといいものにしてくれりゃいいのに。

と思っていたら、ある方がこういうのがありますよ、と教えてくれました。

 

知恵袋やまとめサイトを丸ごと除外してGoogle検索する方法をついに発見

 

そうそう、Googleにはカスタム検索ってのがあって、GoogleのAdvanced searchの仕組みを使って検索結果を絞り込むことができる仕組みがあります。例えば、自社のブログやサイトに埋め込んで[site: ]でやるのも、あれはカスタム検索。他にもこのサイトのコンテンツは表示しないよ、なんていう除外も可能。上記の仕組みをわざわざ手弁当で作った人も、「最近のGoogleの検索結果は、自分の欲しい情報を返してくればい」と思ったんでしょうね。だって↑のサイトみればわかりますが、結構手の込んだことやってます。このカスタム検索を使ったユーザーにはAdWordsが表示されますが、この方にはお金は入ってこないはずで、それ考えると本人の興味と善意の賜物です。お疲れ様です!。

 

さて、話を戻しますと、

1.検索離れの原因は、そこに表示された内容が嘘か本当かの話ではなく、むしろ欲しい情報にたどり着きにくいことのほうがクリティカルなんじゃないか?

2.Googleが検索サービスを進化させないのは至極残念。真面目にやってくれ。

 

という二点です。

 

まだまだ検索は進化できると思うんですけどねえ・・・