mediologic

メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

知らぬ間に歌舞伎町のホスト業界がインバウンドマーケティング化していた。

※上記スクリーンショットは、「ネオホスxSNAP」より

 

どうも仕事柄、何を見てもマーケティングや広告、事業開発の話として見てしまう癖があるらしい。。。

たまたま YouTube を見ていて、歌舞伎町のホスト業界が、「ネオホス」という新しいタイプのホスト形態に移行しているという内容の動画を見た。

その中で、従来のホストと新しいホストの比較として色々紹介されてるのだが、これがどうも「アウトバウンドマーケティング」と「インバウンドマーケティング」の比較のようで、非常に面白い。

 

[caption id="attachment_3356" align="aligncenter" width="500"]YouTube_TVtackle_neohost ビートたけしのTVタックル 2015年2月9日より。 ※上記映像の著作権がクリアされていない場合。その関係で削除されている恐れがあります。[/caption]

上の動画の中で紹介されているように、「従来型ホスト」はよく知られるようにヘアスタイルは「スジ盛り」で黒服が定番。昔は”営業”は電話、今はLINEなどのSNSでコミュニケーションを切らさないようにマメにメッセージを送る。

一方「ネオホス」は、自由な私服、そして営業は、雑誌でモデルを務める、プロモーションビデオを作る、など。

ほら、これ、「従来型ホスト」は”営業電話・頻度の高いメールマーケティング(CRM)”のようでアウトバウンドマーケティング的で、「ネオホス」は”PR”や”コンテンツを作って集客する”というインバウンドマーケティング的じゃないですか?

「ネオホス」は”コンテンツを作り”、そして”見込み客”を集めてるわけですよ!。

しかも面白いことに、「従来のホスト」のビジネスモデルは、一人のお客さんからたくさんの売り上げをあげるモデルで、「ネオホス」のビジネスモデルは、上記のような”コンテンツ”でたくさんのお客さんを連れてきて、一人当たりの単価は低いものの、新規顧客を増やして数で稼ぐというものなのだと。この新規顧客獲得が多数できるという背景には、「ネオホス」には酒が飲めないホストもいるらしく、結果、お酒が飲めないお客さんもたくさんくるということで、”新たなマーケットを開拓”している可能性もあるだろう。

上記にスクリーンショットをお借りした「ネオホスxSNAP」は、モデル雑誌のサイトのような装いで、むしろデジタル移行が遅れていると言われている日本の大手雑誌社は参考にしたほうがいいんじゃないか、とも思うレベル。

また、よくみるとスタッフ募集に「新システム掃除なし」と書いてあるところもあり、人材を集めるための新しい努力もされてる模様。

PR、コンテンツマーケティング、事業開発・ビジネスモデルetcの観点から見ても、何か面白いことになってるぞ!歌舞伎町!

 

※拙著『インバウンドマーケティング』はこちらからどうぞ。

インバウンドマーケティング
高広 伯彦 ソフトバンククリエイティブ 売り上げランキング: 123,304

もし、インバウンドマーケティングやHubSpotにご興味をお持ちなら、お問い合わせはこちらまで。

HubSpotとインバウンドマーケティングのことなら 株式会社スケダチへどうぞ