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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

Fringe81のiogousの価値はここですよ

iogous|Fringe81株式会社.

なんとなくその風貌とはフィットしないのだが、田中弦”たん”と呼びたくなるキャラクターの持ち主が社長を務める「RSS広告社」改「Fringe81」(なぜか相撲取りの”麒麟児”が思い浮かぶのだ、この名前を見るとw)がリリースした、iogous.

独自のアルゴリズムでバナー広告の最適化を行うらしい。

まぁ結局は多数の色、コピー、ビジュアルなどの組み合わせを配信して、その中から効果の高いのを残して行くって仕組みだと思うんだけどね。

追記:わかりやすくいうと、AdSenseはサイトの中身を解析してそこにあうように広告を出す、という試み。iogous はサイトの中身は正味関係なくユーザーのアテンションを集めるよな広告を出す、という試み。

似たような仕組みは、GoogleがAdWordsでやってる(いまだしょぼいが) Display Ads Builder や AdReady が提供するサービスなどがある。ここまでいじくりまわせるのはなかったとおもうけど。

意外とこの仕組みそのものに注目されてるが、まぁこれ自体は頑張ればどこでもできただろう(とあえていう。っていうかなんでアレとかアレとか売っている会社がやってこなかったんだろうとおもうんだよな)。

で、ここでもう一人登場願うと、川崎裕一の存在。

彼は今 Fringe81も手伝っているわけだか、川崎裕一(通称:ゆっち)とむかーしから話をしていたこととして、”CPM(ないしはRPMといってもいい)の向上を図れないとネット広告は死ぬ”というのと、そのためには”第三者配信の普及が必要だ”ということ(第三者配信がわからない人は調べるように)。

で、iogous。

クリエイティブ・オプティマイゼーションという仕組みそのものがスゴイんじゃないんですよ。むしろ、その顔をもって、日本に第三者配信を普及させ、媒体側のRPMが向上する可能性があるってことがスゴイ。

正直、バナー広告”なんて”、ごくごく少数のケースを除いていわゆるブランディング的な要素を求められることなんて無い。となると、求められる効果はやっぱりトラフィックになるので、広告主にとっても、媒体にとっても効果の高い広告素材がキモになる。

でね、実際には、業界に蔓延している間違った認識があるわけですよ。

あるバナーの広告効果が悪いのは”場所(枠)”が悪いから、というような。

いや、違う、提供されている場所にあった広告が提供されていれば、その枠の広告だって効くはずなんだよ。

つまり、ネット広告というのは、特に”枠のせい”にされて、簡単に「この枠いらんわ」と言われがちだし、ネット広告代理店の現場なんてそんな感じ(なのを目の当たりにしてきた)。

ということで、この iogous は、ネット広告代理店の若者たちにとっても理解されつつ、一方で媒体の”枠”の価値を担保・向上できる仕組みになるんじゃないか、と思う。

ということで、応援。

※たださ、iogous がスゴイの反対って、スゴクないみたいじゃんw 「本当にスゴイので謙遜して、スゴクない」ってなってんのか?w