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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

engagement と bonding と。それは「キズナ」と簡単に訳せない。

6/24にファインドスター広告ニュース主催で開かれた対談の資料を手直ししてこちらに置いておきました。

僕自身は池田紀行君がキズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代 (アスキー新書) という本を書いて以来、彼には、

・engagement をキズナと訳してしまうなら、それは、従来のブランド論で言われてきた bonding とは何が違うのさ?

と、ツイッター上でも二人で飲んだ時にも聞いてきたのですが、なかなか彼なりの答えが出てこなかったようなので、僕のほうの考えをまとめてあります。

ポイントは、

  • 広告/マーケティング業界で、engagement という言葉が使われだしたのはソーシャルメディアマーケティングが騒がれる以前である。
  • それは雑誌業界から出てきた。
  • bondingという言葉があるのに、engagementという言葉が出てきた背景には、bondingとは違う何か、意味合いがある。
  • engagement は、企業と生活者の関係性だけを表す言葉ではない。
  • engagementは、生活者側からのものなのか?企業からのものなのか?両方だと思うが、生活者側のengagementばかり皆注目してるのではないか?企業からのengagement活動も必要。
  • media engagement と brand engagement という二つの言葉の意味合いを理解することは重要。
  • engagement の指標は単一のもので構成されず、実情から考えると複数の組み合わせがいいだろう。
  • engagement は”他動詞”から派生した言葉であることから考える。

といったあたり。

以下、御覧ください。

photo credit: Rings via photopin (license)