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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

新聞のデジタル版の有料化が本当にうまく行ってないという話をほうぼうで聞いて思うこと

 日本の新聞社はサブスクの言葉が甘言に聞こえて、有料購読モデルに切り替えようと頑張ってるが、実際はPVの劇的低下による広告収入の激減と、想像以上に有料会員が集まらないことへの苦戦、及びその獲得のための広告コスト増加にハマってしまっている。

 

 そして読者離れは進み、ますますニュースアプリなどに流れていく。。。

 それらからの記事提供による収入も甘言に聞こえるが、実際は他人のトラフィックに頼ってるという危険なビジネススキーム。正直、ニュースアプリだって今後どうなるかわからない。少なくとも淘汰は進むだろうから、収入を得ている先が減る可能性はある。

 

 こうした状況についての処方箋としては、

  1. 無料で読めるページを再び増やしPVを増加に転化させ、広告モデルを”ちゃんと”見直す。プログラマティックなどをちゃんとやるモデルに。広告モデルは儲からないのではなく、そもそもちゃんと収益があがるような運用をしてないところが多いので。 
  2. 従来無料で読めた記事に鍵をかけて有料化するサブスクモデルはやめる。むしろ、有料なら新しいメディアの立ち上げや新しいビジネスモデルに対して行うべき。 Newspicksを見て、メディアの有料化モデルは自分たちにもできる!と思ってる新聞社の人々も多いと思うけれども、Newspicksは「コミュニティな雰囲気」がサブスクを生み出してるのであって、実際には“コンテンツにお金を払ってる”と思ってるユーザーはどのぐらいいるだろうか?
  3. 過去記事をサーバーから落とすのをやめる。SEO的にも非常にもったいないことをしており、トラフィックを落とす原因になってる。

などなど・・・ 思ってることをここにメモしておく。

 

  日本の新聞社には、「記事に価値がある」と思ってる人が多いが、実際は「ニュースの速報性」や「定期的に配信されるまとまったニュース」というパッケージ化された講読モデルに価値があるのであって、読者は個々の記事に価値を感じてるわけではない。このことをそろそろ理解しておかないと、いつまで経っても「記事が売れる」という幻想から逃れることはできないだろう。