大友克洋を使った話題のキャンペーンのサイトがついにオープンした。のだが。。。
今回は辛口批評です。というか立場も変わったことだし(笑)、一個人として「ここがダメ。こうやればよかったのに」を勝手に批評させていただきます。
サイトを訪れてみた。「おおお、かっこええやん、このデザイン!」と思った。
ところが、本来見せたいであろうコンテンツがどこにあるのかわからないような。。。
どこを触れば次のコンテンツに行くのかわからないし(=人間の目の動き、マウスの動きを想定していないなあ。)、その割には"DIRECT LINK URL"のような機能がついてるし(=そもそもユーザーが「リンクしたい!」っていうコンテンツじゃなければリンクできないじゃん!)。
などなど、サイトのつくりに「?」が。
あと、これって、あれだけティザーとURLで、このサイトに引っ張っていた割には、サイトの中では何も起きないんだね。
結局、「TVCFと長編DVD」って、それってあのTVCFみてサイトきて、サイトにカウントダウンがあって、どきどきしながら大友作品を待っていた人を裏切るようになってはしないか?
ようやくオープンになった本サイトに「屋外広告」とかのアーカイブとかあっても、それって嬉しくないよなあ。送り手発想だよなあ(=キャンペーンは受け手発想じゃないとうまくいかない。特にWebのキャンペーンは。受け手⇒使い手となるので)
せっかく、人をひきつけて、サイトに訪れさせて、すごいイイ感じのサイトのデザインになっているにも関わらず、そこでのコンテンツの内容・見せ方や、人の気持ちの継続のさせ方などが、従来の「マス型クリエイティブ」の域を出ていないのが凄く残念。
[TVCM] → [サイト] と連れてきたなら、やはりネット上で“人をもっと動かす”べき。
たとえば、
本編映像を見せる、というリーチを広げたければ、
[TVCM] → [サイト] → [GyaOとタイアップした特設ページにて本編公開] とか、
あるいは、商品理解を進めたいなら、
[TVCM] → [サイト] → [Web上で、「月」と「カップヌードル」と「大友克洋」に関するアドベンチャーゲーム or トリビア型クイズ を設置] → [100%正答者にのみ、本編映像を見せる] (=商品などの内容理解にもつながった上で映像を見る。このときに注意しなくちゃいけないのは、ちゃんとストーリーにつながるシームレスな内容になっていること。関係ないことはタダの邪魔者、に過ぎない。entertainさせ続けることが大事)
あ、そうか、entertainment コンテンツを使ったキャンペーンにも関わらず、なぜかentertain されないんだ、そこがこのキャンペーンのボトルネックなんだ。