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mediologic

メディアと広告とマーケティングと。

5000円のロゴ制作は誰にとって価値があるのか?

つらつら

■クラウドワークスとBASEが提携--5000円でロゴ作成が可能に - CNET Japan.

世の中は「バランス」や「エコシステム」で構成されていると思います。

どちらかいずれかが得をするだけの仕組みは、大きな視野で見ればシステムを破綻させることになります。よってその仕組みが淘汰されてしまうか、あるいはその仕組みが採用され続けた結果、どこかでマイナスの帳尻を誰かがあわしている悲惨な結果を伴うこともあります。

例えばデフレによる低価格化はその最たる例ではないかと。

まぁこのBASEとクラウドワークスの提携は家入君のおふざけだとは思いますが、ユニクロと高級ブランドが両方売れてるような国、ニッポン(いや最近は海外でもか)でもあるので、こういう超低価格と高価格(というか従来価格)は両方共残っていくとは思います。現実的には。

ただこれが disruptive かといえばそういう感じはしない。 というのもこのサービスが全てのロゴ作成ニーズにマッチするとは思わないから。

やはり、ある程度の金を払ってそれなりの人物に頼むことは企業も保険的に担保したいわけです。誰々に頼みました、とかね。

このことは旧態依然で悪いことだとかそういう話はアホらしいのでここではしませんが、「5000円でロゴ制作」というのは、いわば“一流どころのデザイナーが5000円でやりますよ!”というものではないわけで、ペーペー駆け出しのデザイナーの仕事だったり、あるいは、(事実存在する)地域による価格差を考えればこれまでにも似たようなものはあったと言えるのではないかと。

そういう意味では、今回の両社の提携サービスというのは、「クリエイティブの仕事をバカにするのか!?」って目くじら立てて怒るべきようなものではなく、むしろ、デザイナーに“修行の場”を与えてると考えられなくもなくもなくもなくもなくもなくもない。

意外とこういう領域って経験がものを言うものだったりするから、5000円の仕事は5000円の仕事だと思うわけですよ。でもそれが“デザインする”という仕事を実際に経験させてもらって、かつ、表に出る可能性が高い、となれば修行中の身にとってはいいんじゃないかなあ。ポートフォリオにのちのち載せることができるようになってくれば、価格をあげていけばいいんだしね。

というわけで試みとしては面白いと思います。

ただし、この試みを家入くんたちが、「5000円でできるよね」というのは必ずしもいい発言だとは思いません。「5000円でも50万円でもありうる」のです。