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「能力にも利子がつく」〜 一つ一つの仕事に全身全霊を毎回入れると疲れる。しかし100%ではなく101%のチカラで仕事をすると将来に差が出る、という話。

 Google時代の同僚であり、最近ではブロックチェーンやデータ・ドリブン・マーケティング領域のthought leadershipを発揮している有園雄一氏が、次のような言葉をfacebookにあげていた。

 

仕事って、継続して安定したパフォーマンスを出すことが大事なんだよ。あるレベル以上の仕事を長年やる。すると、信頼される。先輩の話を思い出した。

 

 毎回毎回、消耗し切るぐらいの自分を超えるチカラを出してしまうと疲れが募ってどこかで消し炭のように燃え尽きてしまうかもしれない。長い目で考えると、これは自分を疲れさせるばかりであまり良くない生き方・やり方なように思う。

 そこまで消耗するチカラを出さなくても、常に"100%"ではなく、"101%”で仕事(だけではないかもしれないが)を行うことで、将来に大きなチカラを得ているようになる。

 

 101% x 101% x 101% x 101% x 101% x 101% x 101% x 101% x ・・・・

 

 と、+1%以上のチカラで続けて行けば、短期的に見れば少しづつだけれども、長い目で見れば右肩上がりに伸びていく。10回101%のチカラで仕事をすれば、10回目には10%の増、20回な22%、100回なら270%の能力増ということになる。時には、105%、120%のチカラを出すときもあると思うので、実際には伸びは一定ではなく、ぐんと伸びるときもあるかもしれない。「これは自分を伸ばす仕事」と思えるタスクに出会ったときは、101%よりももっとやればいいわけだ。しかし普段は疲れない程度の101%でも、将来的に十分能力が伸びていることになる。なので継続して安定的に、ほんの少しだけストレッチするという努力を続けて行くことが重要なのだ。

 

 一方で、100%を切る、99%だった場合、

 99% x 99% x 99%x 99%x 99%x 99%x 99%x 99%x 99%x 99%・・・・

10回で -10%減の90%、20回繰り返すと -18%減の82%、100回繰り返すと65.4%減の36.6%まで能力が落ちることになる。 

 もちろんこの数値は概念的なものに過ぎないのでこの通りに伸びるわけではなくのだが、あくまでも考え方・態度として大事なのではないかと思う。

 

 年齢を経て、同世代間で差がつくのはちょっとずつ安定的に伸ばす努力をしてきたかどうか。また、経験値高いシニアが若手よりも能力が高いのは能力を伸ばす機会・回数が多いことによる。

 

 これを「能力の利子」というように考えるのであれば、この利子は複利であって、利子が付けば付くほど能力が上がるのは間違いない。

 

 このような考え方を持って、日々の仕事をしていくことを、改めて心がけたいと思う。

 

 ふと思ったけれども、スポーツなどでも同じことかもしれないですね(加齢による体力低下はあるにせよ、それに抗う=プラスマイナスゼロにする、くらいはできるかな)。

 

 

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