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インテルと映画の新しい関係、そして価格戦略の話。

■ Intel Takes Stake in On-Demand Movies (internet.com)

インテルが、モーガン・フリーマンらが経営するオン・デマンド向けの映画会社に出資。

記事中にも書かれているように、インテルの事業ドメインからは非常に遠い業態への出資のように見えるが、同社がより高速で低価格なグラフィック用チップを開発し映画の製作コストを下げるようなことができれば、ネット向けの映画を低価格で茶の間に届けるようなことができる。

Freeman said in a statement: "Our goal is to deliver first-run premium entertainment to film fans around the world and to make film easier to buy than to pirate."

モーガン・フリーマンいわく、良質な映像を簡単に安く買えるのであれば、海賊版に映画業界が勝つことができる。これはアメリカのビデオ業界にレンタルビデオが普及してきた際、一方で低価格なブロックバスター・ビデオが出現すると、そちらもちゃんと「売れた」というケースを習っているのだろう。

あるいは iTune。 99c であればみんな「シェア」するのではなく「買う」こともやりだしたわけで。

ネット時代になんでもかんでも無料になるのではなく、ネットにあった「適正価格」商品を生み出すことが大事、ということなんだと思う。

というわけで、プライシングに関する本(これとかこれとかこれとかこれとかこれとかこれ)でも読もうかな、と思う今日この頃。