昨年の、電通とオプトの資本提携に続き、博報堂とサイバーエージェントが共同でネットマーケティングの企業を作る、という。
オプトの件では、電通は34億7750万円で株を5.1%取得(後の新株予約権を行使して16.6%)、サイバーエージェントの件では、資本金1億2500万円で、サイバーエージェントが60%、博報堂が25%、博報堂DYが15%出資。
つまり、どちらにおいても、イニシアティブをとっているのは、新興の“かつて”は「インターネット“専業”代理店」と(既存代理店に)呼ばれていた「新しい形の広告代理店」である。
(追記:31日には、博報堂はIMJとの提携を発表。まぁIMJは電通or博報堂と前から組みたがっていたが...どうなんかね)
別の言い方をすれば、このようなニュースが出てくるということは、つまりは、インターネット領域の業務については既存の広告代理店はすでについていけないほど、立ち遅れてしまった、、、ということではないだろうか。残念だが。
もし、自分たちで何とかするチカラがあったのなら、このような提携など決して無かったはず。
しかし、1998-9年ごろ、博報堂が「電脳体」という組織を生み出したころは、明らかに既存広告代理店のほうが、この分野については進んでいた。しかも、「メディア」とか「広告」の領域における新規事業とマーケティングの“企画”力があったのだが。。。
既存代理店のことを、米国では、“legacy agency”と呼ぶことがある。
(legacyのニュアンスについてはこちら)
残念ながらこのような状況では、日本でもそのように呼ばれても仕方がないのかもしれない。
ただ、若い世代に気づいている広告マンがこれらの代理店でも現れてきていることは確か。
そんな彼らに、僕が考えていることや、これまでやってきたプロジェクトでいろいろ考えてきたこと、についてナレッジと話題をシェアする時間を今度模索してみようかなあ、と最近思う。
まぁ、広告業界がまだまだ面白いってことには変わりないんですが。
しかし、、、これらの動き、時代を読めていないのか、焦ってるのか...時代はもっと大きな流れにあるんですけどね。