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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

今の時代の『連合広告』

■日経アドネット 広告特集「けんさくGO!」 (検索エンジンと広告)

「検索エンジンと広告」さんより。

新聞広告の世界には「連合広告」という複数の会社の広告を一ページ(ないしはそれ以上)にまとめて掲載するもので、広告主にとってはリーズナブルな金額で新聞という莫大なリーチを誇るメディアに掲載できるのが特徴。

広告スペースが小さい分、広告効果はどうなのよ?と思われるふしもあるかもしれませんが、実際には流通対策(「弊社はこの商品のために新聞広告を打ちます」というため、だったり...)のために掲載されることも多々あるので、いわゆる「消費者に対しての」広告効果を問われないケースが多いわけで。

しかし、こうした「検索連動型連合広告」をやってしまうと、その構図が崩れそうで、ちょっと心配。

そもそも、検索する人、というのはその広告の内容に興味を持つから検索するのであって、それだけアトラクティブでないとなかなか検索に結びつかない。そのキモチを動かすのはやはり広告のメッセージだったり、消費者側の興味にドンピシャリだったりすることで起こる。となると、「検索するかしないか」は単にメディアの“枠”の問題だけではないのだ。しかし、この連合広告だと効果がない場合、“枠”のせいにされる可能性が高いのではないだろうか?

こうした連合広告に出す広告主は、概してネット広告へのリテラシーが高くない気がする。それがうまく作用するか、逆作用するか...その点、心配です。