いろいろなフォーマットを一時に検索する「ユニバーサルサーチ」とは別の方向として、特定領域に特化した「バーチカルサーチ」にも注目しておきたい。
ネット上のコンテンツは無限に増えていくとともに、ブログやフィード、ソーシャルブックマークのように、「悪気はないが検索結果に影響し、スパム化する」仕組みが多数多様になってきているため、見つけたい情報にたどり着くまでに雑多な状況を目にすることも増えている。
もちろんこうした状況は検索サービス提供会社の努力によってよりソフィスティケイトされていくとは思うが、一方で、すでに知りたい情報が頭の中に「カテゴリー」としてはっきりしているのであれば、そのカテゴリーだけを検索してくれる検索サービス=vertical search があれば、それも使い勝手がよい。
BIGLOBEのサーチ広場はまさにそのようなもの。
中には「名古屋グルメ検索」などという“ネタ”的なものもあるがw、たとえば「Excelの使い方検索」や「レシピ検索」のような非常に「これ便利!」なものもある。
検索エンジンが提供している「カスタム検索」を利用すれば、こうした「オリジナルな検索エンジン」をつくることができ、たとえばGoogle AdSense For Search と組み合わせれば、広告収入も得られるかもしれない。しかも、特定カテゴリーにフィットした広告が出やすくなるだろうから、広告効果も高くなるだろう。当然ユーザーにとっても利便性は高いだろうし。
ユニバーサル化だけでなく、多様化(ダイバーシティー化 diversify )も検索の進化には重要な方向性だ。
これほどまでにさまざまな人に使われるようになってくると、検索はもはや「テクノロジー」だけでなく「サービス」の側面からも考えて戦略立てていかねばならないだろう。