mediologic

メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

「リターゲティング」と「 leadback 」(改訂

日本で普及している「リターゲティング」にあたる言葉は英語では「 lead back 」ともいう。

“もう一度ターゲティングする”という日本語ニュアンスのリターゲティングに対し、 lead back のニュアンスは、「きっかけをもう一度作る」とか「もう一度つれてくる」という感じ。

同じ広告商品であっても、lead back リードバック、って言った方が、広告主と消費者との蜜月を生み出すような感じが出る。「リターゲティング」だと、なんか「広告が追っかけてくる」って感じがして嫌な感じがするんだよね。

あとそもそも英語では retarget って「目標を変える」って意味だったかと思うので、同じ消費者を再度狙うって意味にはもともとならないんじゃなかったかな。

Dictionay.com によると、

"1. to aim toward or calibrate for a different target: to retarget missiles.
2. to change the goal, completion date, recipient, etc., of: We've retargeted the completion of the job. "

やっぱし。

Lead back じゃないと、伝わらんな...意味合い。

※語弊があったようなので若干修正と以下追記。

まぁ retargeting は「広告業界用語」としては別の定義になってると。

もともと Behavioral Targeting が出てきた5-6年前より、retargeting の構想はあった。例えば検索エンジンで検索したユーザーがその検索結果画面での広告をクリックしなかった場合、別のサイトにいったときに関連する広告を出す、というもの。AlmondNetとかがやっていたようなサービスがそう。

で、FetchBackや日本のMicroAdがやっているような、自社のサイトに来たユーザーをもう一度ターゲティングするような"Post-visit targeting"についても retargeting というようになってきたと。

でも、そもそもこのretargetingって、lead をもう一度呼び込むという意味なので、advertising.com が自社サービスにつけてるような、lead back のほうが適切なんじゃないか、という話。

以上。

なんか「誰をどうする」とか「何をしてくれるの」ってことがサービス名になってるほうが価値を伝え易いと思うんだよね。