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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

サイトの評価・批評

日本ブランド戦略研究所の調査より。

■インターネットの「企業の顔」の評価1位はキリンビール

企業サイトを見た人と見ていない人のグループを比較したところ、見た人の持つ高感度は25.5%で見ていない人の1.46倍、信頼度は30.4%で1.27倍に高まっていることがわかった。同研究所は「企業情報サイトは企業ブランドを高めるのに効果があることがはっきりした」としている。

ただし、この調査の評価対象は、下記のとおり。

【企業情報サイトとは】
「企業情報サイト」とは、企業のWebサイト(ホームページ)の中で、その企業に関する情報を掲載するサイトのこと。会社概要、IR情報、環境情報、採用情報などの情報が中心で、商品情報の提供やEC(インターネット通販)、コミュニティなどが目的のサイトは含みません。

というわけで、最近増えてきている「ブランディング・サイト」は入っていない。

「ブランディング・サイト」ではゴールが一様でなく、定式化した指標づくりが非常に難しいということ。また個別の商品/サービスを追いかけるにはあまりにも数が膨大であること、などがその理由だろう。

とはいえ、「なぜこのサイトがいいのか?なぜこのサイトがよくないのか?」といった”批評”は必要な気がする。

広告業界でいえば、「広告批評」や「宣伝会議」、「コマーシャルフォト」「ブレーン」といった雑誌がその部分を担い、クリエイティブ・アイデア/マーケティング・アイデアの水準を上げることに貢献していると思う。
しかしWEB業界においてはTIPS的あるいはデザイン的観点からの雑誌はあっても、キャンペーンやブランディングといった観点から語られることは意外と少ない。

見た目のよしあし、ではなく、仕掛けのよしあし。

そういったものに関する議論がWEB業界にも必要だ。