書こうか書かまいが迷っていたが、やっぱり書こう。
発表になった、Google Interest-base adsについて。
Audience Science(aka Revenue Science)のような企業がやってきた "Behavioral Targeting"をGoogleが始めるという話。これは4つの点でGoogle的にイケてない。
1.これまでのようなGoogleらしい広告のinnovationが無い。誰かがやっているものをGoogleのコンテンツネットワーク内で行うものに過ぎない。
2.cookieを焼き付けることになるので、プライバシーイシューに立ち向かうことになる。
3.cookieを外すために、ユーザーひとりひとりに手間をかけさせること。Googleっぽくないユーザーの扱い。
4.Might become evil. これまでのGoogleの広告は「広告とはいえユーザーにとって有益な情報になりうる」という扱いだった。今回のは金儲けの手段にしか見えない。
※余談だが、Googleがこのcookieを“うまく”使うと、ロングテールなサイトも含めてのユニークユーザーの推計ができるかも。つまり、当然ユニークブラウザベースではあるが、Googleのコンテンツネットワーク上のサイトについてユーザーにcookie焼く訳だから、例えば日本ではY!よりもリーチがでかいアドネットワーク!みたいなこともわかったりしたりして。あと 3rd party ad serving etc...に使えば、ね。。。。。。。いろいろできるよね。
そして、North America Sales Orgのトップ、Tim ArmstrongがGoogleを去ること。彼は紛れもなく、Googleのセールスのカリスマであり、シンボルであった。オフライン広告のチームも彼のもとにあった。また、マジソンアベニューや大手広告主にGoogleを理解してもらおうとTopである彼が自ら尽力していたのは誰もが知っている。また彼は、Internet Advertising BureauやUSの広告業界団体のコミッティも多く勤めており、“業界”と“Google”との上位レイヤーでのインターフェースでもあった。彼自身がGoogleという会社を嫌いになるはずはない。一方彼がGを去ることは、foundersの一人が去るようぐらいのインパクトがsales組織にはあるはずだ。それぐらい彼は現場からも好かれていたのに。
Ad Ageに書かれた記事が彼の人となりを表しているのでぜひ興味ある方は一読を。
■Google's Tim Armstrong Departs for AOL - Advertising Age - Digital
Googleよ、どこへ向かっているのだ?
※しかしTimほどの人物がAOLに行くというのは、AdAgeの記事には"second look"という言葉が使われてるが、AOLが次にどうなるか?が気になる。