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ソフトバンクがCCI株を

■ソフトバンク、CCI株を売却 (IT+PLUS)

前々から噂になっていた、ソフトバンクのCCI株売却の話、ついに。

おそらくはこれまで同様のソフトバンク流の資産売却による****になるのかと思うが、もともと CCI は電通とソフトバンクによって、Yahoo!を効率的に売るために作られたようなもんだ。しかしそれが、Y!の枠をDAC他も扱うようになった結果、ソフトバンクにとってのCCIの価値があまりなくなっていたのは誰もが知る事実。ソフトバンクとしては抜け時を探していたのだろうが、ソフトバンク・モバイル設立による財政負担の結果、ついにここで、、、ということか。

さて、野村證券を通じて、162億円分ものCCI株が売却されるわけだけれども、果たしてどこが買うのか?

電通が買い増し?
もしそうなったら、CCIは実質的に、というよりも本当に、電通の subsidiary になるわけで、メディアレップとしての役割うんぬんよりも、電通+電通の subsidiary のCCI で相当のメディアコミッションを得ることになるわけだから、おそらくはメディアと広告主の双方からブーイングの嵐だ。

他店が買う?
DACを共同でつくってる博報堂グループとADKが買うことは、まぁないか(いや、ここ数年電通との距離の近いADKがDACから抜けてCCIへ。。。ないな(笑)、DACはYさんをはじめとするADK出身者が頑張ったからここまできたというのもあるし)。となるとIPO後の資産拡張中の専業代理店。まあありえるのは、電通も株を持つこととなったオプト。少なくともCCIの現社長の在籍中に、オプト株の購入は行われているので、CCIサイドからオプトへのオファーは行っていることだろう。でも、オプトのEさんが付き合いという理由だけでCCI株を購入するのはちょっと考えにくい。持分法適用会社に加えるにしては、CCIの業績はここのとこよくない。またオプトが購入してしまうと、他の競合状況にある専業系代理店のCCI離れが進むので(そりゃそうだ、数字と扱い見られたくないわな)、そうなるとCCIの売上が落ちる。そうなると、連結対象になったらそれも被るわけなんで、株価落ちる...と、シンプルに考えると悪いスパイラルに(うーんでもオプト以外の本命が見えないな~。いやでもオプトが買うなら人的なつながりもあるわけで、上の記事にあるように野村が株を預かる理由はない。すでに断ったか???)

あと考えられるのは、深くはいえないがとある人脈の結果、新聞社などにオファー。でも新聞社もそんなには買わない。せいぜい付き合い程度。

うーん、どっかがどかーんと買うってことはなく、細切れになりそうだな。

あ、でも****とか****とかは一気に買って、業界参入目指すかも。。。

とはいえ、この一件、メディアレップの存在価値をもう一度考えさせられるような、ニュースです。