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メディアと広告とマーケティングと。

なぜあの会社を辞めるのか、辞めたのか~尊敬できる中堅クラスの不在問題

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今日、僕も数年前まで在籍していた大手広告会社の中堅クラスの人が書くブログの中に非常に気になるエントリが。

その方が、“ある所属コピーライターの送別会で、「うちを辞めた人たちは、みんな成功しています。○○くんもきっと成功するでしょうが、あんまり派手に成功すると、若者がみんな会社を辞めちゃうんで、○○くんには、あまり成功してほしくないです」と挨拶をしたら、会場全体にヒヤッとした空気が流れました”、とのエントリ。

そりゃ、、、流れるでしょうよ...

通称「脱博者」と呼ばれる“辞め組”で集まって食事をすると、皆の共通見解となるのが、「あの会社って、30歳ぐらいまでいるにはいい会社だよなぁ」という話。つまり、その年齢ぐらいまで在籍するに、ほんとにほんとにいい会社だった。いろいろ勉強させてもらったし、教育制度もちゃんとしてたし(better than another one where I was, I guess...)。で、35歳になる前に、いいヤツは辞めていく...。残念ながら。

でもね、でもね、みんなその会社が嫌いになって辞めるわけじゃないわけよ。
みんな正直、好き。辞めるヤツほど、その会社がほんとにほんとに好きなわけですよ。

でも、その会社が好きってことは、これすなわち「広告が好き」ってヤツなんだけど、なかなかその「自分の愛している広告」ができなかったり(これはわがまま聞いてもらえないという次元の話ではなく、「このほうが広告主のために、消費者のためになる広告なのに。。。」って思うことができなかったりすること)するために辞める気分になってしまう。

加えて、「いいヤツ」ってさっさと辞めてしまうわけなんで、そうした「広告愛」に満ちた野心家が会社の中から少なくなってしまう。つまり、そうした人々が中間管理職として育つ前にいなくなる、ってことなわけで。。。結局、(正直↑のエントリを書いた人も非常に頑張っている人なんだけれども)考え方がすっごーく狭く、時代に流れにあっていなかったり、保守的だったり、笑顔がなかったり、↑のような「広告が好き」って人を育てたりするような中間管理職の不在、が、これからの広告会社の大きな課題になってくると思う。

なので、↑のエントリの話を書いた人も、ほんと頑張ってる人なんだけれども、この話を読んだ瞬間に、これ聞いた人は「どれだけインタラクティブの知識を吸収し、実践されていても、この一言で、皆、「あーついていけないなあ」って思っただろうなあ...と思うと同時に、「あー、あの広告会社の課題はここ(中堅クラスの問題)なんだなあ」と思ったし、。確かに「僕も学べる人がいないなあ」って思ったのが辞める原因の一つだったので。。。(いや、いまではそんな偉そうなこといえません。もっと謙虚にモノいうべきでした)。

ただ、正直、あの会社の問題点は、いい若手を立派な中間管理職に育てるための制度と環境がなかった、ということではないか、という提言はしておきたい。

というのも、辞めていった人々の一部は結局「現場の仕事をもっとやりたい人々」であり、その結果、現場の仕事を離れて中間管理職として成長することを嫌がった人々、ともいえるからだ。つまりは、そうしたキャリアパスを素晴らしいもの、尊敬すべきもの、として見せるシステム(給与面・教育制度含むあらゆる側面)がなかったし、それゆえに、いい中間管理職が育つことがない構造になっている(だから「30歳ぐらいまでいるにはいい会社、となるのだろう。中間管理職になるまでの“長い”中途半端な期間=モラトリアム化、が結果として、“ゆるい”中間管理職を産む温床となるので)。で、結果として、若手にしわ寄せが来て、若手は疲弊するぐらい残業し精神的にも働き疲れ、上の人々を見てがっくりくる(少なくとも非常に優秀な人々が集まる会社のハズなのに。。。)。

この点を改良すれば、もっといい会社になるはずだ。これは提言したい。好きだった会社だから。偉そうなこと言うけど。

といいつつ、自分も今は中間管理職...なので、キモに命じます。

中間管理職の頑張り次第で、会社は大きく変わるような気がした次第です。


加えて、今年の僕の抱負として、業界の若手を15~20人ぐらいを集めた、広告ビジネスに関する私塾を業界OB/現役含む知人たちとやることを目論んでいます。つまり、「“会社”の中でいい先輩に会えないなら、“業界”の中で先輩に会って話を聞こう、意見をブツけよう、議論しよう」という場を作るってことです。僕にとっては育ててもらった業界に対する恩返しでもあり、かつ、タカヒロはいつもブログとかでキツい/キビしい話をするヤツ...と思われてるだけではよくないでしょうし、自分自身も成長がないので、やってみようと思ってます。