mediologic

メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

PRと報道の境目

■さて、つぎはニュースです---いや、それとも広告?

ここ数年、「広告の死、PRの時代」という話をよく耳にする。
こないだもとある場所でお茶を飲んでいたら、そばの席の“PR系ベンチャー”の人が熱心に「アメリカではPRででた媒体露出量に換算してフィーをもらうというビジネスモデルが出てきている」という話をしていた。いや、昔からあるんだけど。

しかしながら、“いきすぎたPR”は結局 deBranding になるだろう。というか、結局は広告と同じで、頭の中で「スキップ」されてしまうんじゃないだろうか。

むしろ、「商品をどう露出するか」という点においてのみ考えてしまうのであれば、PRと広告は同じである。本当に大事なのは、「自社が対象としたいターゲットに対し、いかに自社商品・サービスをつかってもらうようなストーリー」を考えられるか、仕掛けられるか、である。

前述した僕のそばで話をしていた人物のセリフは、「広告枠」の役割を他に代替しているにすぎない。

今もとめられているマーケティングのスキームは、context development や story telling なのだ。


[参考]

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おすすめ度の平均: 4.7
4 不況/競争激化の時代のマーケティング・スタンス5 広告への見方が変わる5 本当に実践的。
プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く
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