ここ数年、「広告の死、PRの時代」という話をよく耳にする。
こないだもとある場所でお茶を飲んでいたら、そばの席の“PR系ベンチャー”の人が熱心に「アメリカではPRででた媒体露出量に換算してフィーをもらうというビジネスモデルが出てきている」という話をしていた。いや、昔からあるんだけど。
しかしながら、“いきすぎたPR”は結局 deBranding になるだろう。というか、結局は広告と同じで、頭の中で「スキップ」されてしまうんじゃないだろうか。
むしろ、「商品をどう露出するか」という点においてのみ考えてしまうのであれば、PRと広告は同じである。本当に大事なのは、「自社が対象としたいターゲットに対し、いかに自社商品・サービスをつかってもらうようなストーリー」を考えられるか、仕掛けられるか、である。
前述した僕のそばで話をしていた人物のセリフは、「広告枠」の役割を他に代替しているにすぎない。
今もとめられているマーケティングのスキームは、context development や story telling なのだ。
[参考]
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