某氏から下記のようなと切込隊長のエントリーが飛んできた。そして読んでみた。
■大量の資金調達を必要とするコンテンツ業界の今後(俺様キングダム)
ネット業界で有名な切込隊長@山本一郎氏の語る、コンテンツビジネスと広告と。
過激な口調で語りきる。彼はほんとに勉強してる。頭がいい。
(山本一郎氏を知らない方はこちら。)
広告というビジネスはそれだけでは存在しない、ということを意外と忘れがち。
広告ってのはメディアがあって初めて存在するビジネスなんである、という当たり前のことを。
日本では数少ないんだが、USや欧州では番組制作をやっている会社の一部門が直接スポンサーセールスをしている例も多く、メディア側がスポンサーニーズをうまく汲み取っていたりする。そのため、コンテンツビジネス=広告ビジネスが密着しているという状況。まあ、それでも苦しんでいるが。
日本の場合、番組と番組の間にたまたま挟まっている広告を見る、というのが普通で、↑のように、「こうこうこういうコンテンツで、この辺りの人たちが見ているから、うちの商品のコンテクストと合うよね」という状況は生み出しにくかったりする。これは構造的な問題。
宣伝会議の2月号でサムライの佐藤可士和氏も言っているように「広告とは基本的に見られないもの」としての認識が大事。とすると「広告が見られなくなってきた」んではなくって、もともと「広告とは見られないもの」なんじゃない?あるいは、今までのメディアとは違ったメディアが広告を運ぶ乗り物として機能するのかもしれないし。
少なくとも、企業側は消費者とコミュニケーションをとるための手段は得たいわけで、「広告」というもの自体はなくなることはない。むしろ、これからの「広告」がどうなるんかを考えて実践していかないと行かんでしょう。
まず既存のメディアありき、ではなくって、コミュニケーションデザインとか、メディアデザインとか、コミュニケーションそのものとか、メディアそのものを企画・デザインしていくことがこれからのスタイルだと思います。