ふと思い出した。
10年ちょっと前、学生時代に、音楽社会学者の小川博司先生(現・関西大学)の授業のレポートで、「閉鎖系としてのウォークマン」っての書いたのを。
音楽が一人の人間の空間だけで閉じていて、閉鎖的個人的なサウンドスケープを形作っている、という。
これに比して、今、個人的なサウンドである「着メロ」が氾濫しているのは、まったく逆のサウンドスケープな気がして混沌としていて面白いよね。
サウンドスケープっていうは、LandScapeという視覚的・地理学的「風景」に対し、聴覚的・音楽的な「風景」を表す概念で、マリー・シェーファーって人が提案者。
■「世界の調律―サウンドスケープとはなにか」(基本!)
■「波の記譜法」→絶版が悲しい。日本のパイオニア的サウンドスケープ本
■「サウンドスケープ~その思想と実践」
■「音の風景とは何か―サウンドスケープの社会誌」
■「音の生態学」