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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

オリンピックとブログと、ロングテールな応援活動

■選手のブログ「トリノ期間中は駄目」 注意を呼びかけ(asahi.com)

オリンピック期間中、選手はブログ更新できないらしい。
五輪憲章の中に「選手のジャーナリズム活動を禁ずる」というものがあるためだと。
一方で、「公式サイトに個人的な見解を掲載することはできる」というガイドラインもあるらしい。

うーん。これは根が深い。
そもそも“ジャーナリズム”とはなんなんだろう?
ブログ=公式サイト(←オリンピックの公式サイトか?選手の公式サイトか?)だったらどうなるんだろう。
とも思いつつ。


“ジャーナリズム”を wikipedia でひく
と 「ジャーナリズムとは、散在している事物や人について現在起こっている出来事、流れ(トレンド)の情報を集め、検証し、レポートし、分析する技能・訓練のことである。」と定義され、それを行う人を「ジャーナリスト」としている。

さて、ブログなんてものは、いわば「紙」に過ぎないわけなので、そこに日々の生活を書けば「日記」だし、連載小説かけば「小説」だし、ジャーナリストがニュースをかけば「新聞」になるだろう。つまり「ブログに書くこと」=ジャーナリズムなんてのは、ブログの矮小化にすぎないわけで。

で、今回の件については、ブログとは「選手と応援してくれているファンをつなぐコミュニケーションツール」であり、スポーツマンシップをなんら削ぐものではないんじゃないのか?と思う。むしろ、一般人からの声援を遠い異国の地で競い合う選手が感じられること、それに答えることができるなんて、すごくいい話じゃないか。

テレビ中継で競技を終えた選手がスタジオに招かれてコメントを述べる、なんてのはよくあるけれども、結局はメジャーなスポーツの選手、しかも上位を取れた選手だけ。マイナースポーツ、敗れていった選手の声なんてのは聞くことがこれまでできなかった。それをブログというツールが可能にする。ひいては、選手の今後の競技活動・各競技のファン増加・維持への貢献などなど、、、オリンピック全体へのメリットが相当あるだろう。なのに憲章の解釈をかさに、こんな便利な「マーケティング・ツール」の利用を許さないなんて。

なんか、急にオリンピック熱が冷めてきた。

とはいえ、5%ぐらいね(笑


スキー(特にモーグル!)/スノボ(特にハーフパイプ!)/ショートトラック、が特に楽しみです。