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「イチロー、未だに英語でしゃべらないじゃない?」というある女性の一言から学ぶこと

イチローマリナーズに戻ってくるということが話題。

もちろんマリナーズの公式facebookページでもそのニュースが出て、それにファンたちがコメントを付けてる。

 

www.facebook.com

 

中には、「約8000万円+出来高の契約金はマリナーズにとっても無駄」というコメントや「いやいや彼のプレーに対する態度などを若者が見習こと考えると安すぎるよ。メンターとしても素晴らしいんだから」というコメントもあり、イチローに対する現地の人達の様々な意見が読めておもしろい。

その中に(イチローは契約金分の価値はないの文脈の流れで)、

イチロー、19年も米国いるのにインタービューで未だに英語をしゃべらないじゃない?」

というある女性のコメントがあり、それが少し炎上気味になっていた。

 

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とこんな感じで、

 

f:id:noritakahiro:20180309123801p:plain

この彼女の一言についたコメントとしては、

 

「何が言いたいわけ?プレーとそれは関係ないじゃん」

「英語話せないことをポイントとするとは、差別主義者なの?」

「野球のサインは、英語話せるかどうかと関係ない」

「未来の殿堂入りする選手に、なんで英語で話せるかどうかが問題になるのよ・・・」

 

というのがあった。

実際のところは、イチローは、チームメイトとは普通に英語で話をしており、プレス向けのインタビューのときはニュアンスが間違った風に伝わらないように通訳をつけてる、ないしは日本のプレスのことも考えて日本語にしてる、ということらしい。

 

この一件で感じたのは、「ある言語が話せるか話せないか」というのも非常にナイーブな問題になっているということ。

例えば、「日本に住んでるんだから日本語をちゃんとしゃべりやがれ!」と、某牛丼チェーンでアジア圏からの留学生と思われるバイトさんに怒鳴ってたおじさんを見かけたことがあるんだが、これも充分に「差別主義者」なんだと。

ないしは、linkedinなどでよくある「英語でのリクルーティング関連メール」についても、「日本語で送ってこないなんて失礼!」っていう人もたまに見かけるが、それも「ここは日本なんだから!(日本語使え!)」という態度を表しているわけで。

 

上記したfacebookでの女性の発言も、「(インタビューも日本語でやってるし)19年もアメリカにいて未だに英語ができないなんて・・・(チームメイトやコーチとどうやってコミュニケーションとってるのかしら)」という些細な一言のつもりだったけれども、それは「英語を話さない米国在住者」に対しての差別的発言と捉えられるという。

 

人種における racism や性における sexual racism、年齢における ageismなどについては一般的にその概念も知られてきていて、 「それらを区分することをやめよう」という動きになっていると思う。そして、ある言語を話せるか話せないかというのも、同様に多様性を認めるか認めないかの話であって、同様の racism なんだということで今回学んだ。

 

知らず知らずのうえに、差別主義者に自分自身がなっていないか。

この自分の中の隠れた差別主義= hidden racism がないかを気づくべきである。。。

それを教えられる、facebookでの出来事でした。

 

 

※多くの方に読まれ、主旨と違うところでご指摘やツッコミ多数いただきましたので、タイトルと内容の一部を最初のものから見直しています。

 

 

 

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