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mediologic

メディアと広告とマーケティングと。

携帯キャリアとしてのソフトバンクの登場。

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2004年5月27日に書いたエントリがついに現実のものとなりそうだ。

結局上場をしなかったボーダフォンは、TOBだ何だといった喧騒をよそにうまいディールを行ったとも思える。

すでに大きなニュースになっているように、ボーダフォンがソフトバンクに買収されれば、Yahoo!その他のソフトバンクグループのサービスとの、consolidation が進むことは間違いない。


ソフトバンクグループにおけるメディア資産の一部
をあげてみると、

 【 ブロードバンドインフラ 】 Yahoo!BB(ソフトバンクBB+Yahoo!)
 【 固定通信 】 日本テレコム
 【 インターネットポータル 】 Yahoo!
 【 ブロードバンドTV 】 BBTV
 【 コンテンツ 】 ブロードメディアスタジオ 他

などなど、多彩である。

ココに来て、1セグが始まるケータイ領域の参入は、若干遅いか、あるいはちょうどいいかのタイミングだろう。

考えられる今後の方向は、

■ボーダフォンの名前は継続?
おそらくは、現ボーダフォンのブランドイメージそのものはめちゃくちゃ悪いわけではないので、[ Vodafone powered by SOFTBANK ] あるいは、[ Vodafone powered by Yahoo! ]といったブランド名で、サービスが始まるのではないだろうか。また、「ソフトバンクの携帯」として100%ブランドイメージを変えるには相当のマーケティングコストがかかると思われ、1兆を越す買収の上に、現ボーダフォンの店舗内装etcの切り替え、広告宣伝費、及び加入を促すための販促費などなどがかかるとなると、いくらソフトバンクでさえも相当の出費となる。 なので、きっとブランド名は据え置きだろう(まぁ徐々に変えていくことはあるかもしれないが)。もし変更するとなれば、事業としての収益性を疑わざるを得ない。

■ボタンひとつでYahoo!へ?
もっとも考えられるプランはこれだろう。ハードウェアレベルでのボタンひとつでのYahoo!接続が可能になれば、Vodafone live! = Yahoo!モバイル、となり、Yahoo!は現在持つ多様な課金形態のひとつに携帯での課金モデルを入手できることになる。結果、mコマースその他への利用増につながる。
もちろんコミュニケーションという分野においては、Yahoo!メッセンジャーの携帯アプリ、Yahoo!メールと携帯のメールの統合など、ユーザーにとって魅力的で便利なサービスが導入されることになる。

■他キャリアの動きは?
さてこうなると気になるのは、他キャリアの動きだが、特にDoCoMoへの影響は大きいと思われる。
NTTDoCoMoは、TOPキャリアとして様々な対抗策を講じて来たが、これまでは第三世代ケータイで大きく加入者を伸ばした au を主に気にしてくればよかった。しかしここに来て強大なブランドイメージを持つソフトバンクの本格参入によって、敵の数が増えてしまうことになる。NTTグループとして goo を兄弟には持つが、NTTDoCoMo と goo がマージされたところで、消費者の中に形成されるブランドイメージのインパクトとしては、[ ボーダフォン×ソフトバンク ]という組み合わせの衝撃ほどのものではないだろう。
オープンマーケットとしてのモバイルインターネット上において、Yahoo!の携帯サイトそのものを排除するのは難しいので、現在DoCoMoの端末からY!を使ってるユーザーもいるので、DoCoMoにとっては相当戦略を練り直すことになるだろう。

うーん、考えればネタは尽きないが、いずれにせよ、個人的には興味深い携帯マーケットの時代になると思う。第3世代以降、端末的・インフラ的な戦いはすでに落ち着いており、1セグにおいては正直携帯ビジネス上の話ではない上にうまくいくかどうかもわからない。なので、今回のニュースこそは携帯マーケットの新たな革新と進化につながると思われる。


というわけで、関連本の紹介もしときましょう。。。



これから情報・通信市場で何が起こるのか―IT市場ナビゲーター〈2006年版〉
野村総合研究所情報通信コンサルティング一二部 東洋経済新報社 (2005/12)


ケータイ白書 2006
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posted with amazlet on 06.03.05
モバイル・コンテンツ・フォーラム インプレス (2005/12/07)