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"フェイスブックマーケティング"の真実:やっぱりフェイスブックの「ファン」はブランドの本当の「ファン」ではない?

Study: Only 1% of Facebook 'Fans' Engage With Brands | Digital - Advertising Age.

Slightly more than 1% of fans of the biggest brands on Facebook are actually engaging with the brands ブランドに実際エンゲージメントしているfacebook上のファンは、ほんの1%ちょっとしかいない。

ブランドについてなんらかのアクションを起こしているのは、たった1.3%の「ファン」だけ、というオーストラリアのシンクタンクの調査。エンゲージメントの評価指標は"PTAT:Peope Talking About This"。例えば「いいね!」をつけたり、コメントをつけたり、誰かに共有したりする行為のこと。

つまりは、ブランドに関する「コンテンツ」を生み出す人ってのは極端に少ないのだ、という調査結果。

また、チョコレートとソフトドリンクカテゴリーのブランドについて、オンラインパネル調査をしたところ、

The study also found that purchase frequency didn't increase after someone became a fan. ファンになった結果、購買頻度が上がるという結果は見られなかった。

という。

昨年のソーシャルメディアサミットに登壇した際に、エイベック研究所の武田さんは、「コミュニティに参加している消費者は他の消費者より(そのコミュニティを運営しているブランドについて)購買意欲が高い」って自信満々でおっしゃってたんだけど、なんとなく不自然に感じ、僕は彼に「そもそもブランドのコミュニティというのは、他の消費者よりもそのブランドについて購買意欲の高い消費者が集まっているんじゃないのか?」と質問したんだけれども、まったく話が噛み合わなかったのが残念。しかしながら、今回のこの調査はそうした仮説を多少なりとも裏付けてくれたようだ。