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NOKIAの撤退は、ガラパゴス化する日本携帯市場への警鐘

■Nokia、日本で携帯端末の販売打ち切り - ITmedia News

「厳しい世界的な経済傾向の中では、日本独自の製品展開のための投資を続けていくことはできないと判断した」

この2年ぐらい、海外出張をする度に、「これまで世界中から注目を浴びていた日本の携帯電話市場は、今後短期間のうちに海外の市場に取り残されるのではないか」と感じることがあった。

日本の携帯電話のほとんどが海外に持ち出しても利用できないし、その逆も同様。これは携帯電話メーカーからすると、日本向け携帯は世界向け携帯ではないので作っても限られたエリアでしか売れないわけだから儲からん!ということでもある。この背景もあって、日本の携帯メーカーは海外で相当の苦戦を強いられており、いくつかのメーカーはすでに撤退している。

キャリアが作った(以前は海外からも模範とされた)インフラ/仕様がすでに世界的に見れば「ガラパゴス」に過ぎないわけで、NOKIAの日本市場撤退はこの状況を表すエポックなニュースなのである。

日本の携帯電話市場において、世界標準仕様の携帯が使えない状況が続くと、端末の開発コストなどが日本市場からのみの回収となるので、あらゆる面で消費者サイドにとってもいい話ではない。

このまま行くと、相当世界から浮いた状態にならざるを得ないだろう...やばし。