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英語をどうやって学ぶか?その1〜英語を英語で学ぶ

英語をどうやって学ぶのか?について、聞かれることも多いので、少しミニ連載的に書いてみたいと思います。

特にマーケティング・コミュニケーション領域やテック/ベンチャー領域に関わる人にとっては、英語ができることは非常にメリットがあります。それはもちろん海外記事を読めるようになると情報が早い、学びやすくなる、ということもありますが、もっとも大きいのは、やはりコミュニケーションを取れる相手が増えるということでしょう。

僕の場合、Googleに入社する前にベルリッツに40時間くらい(だったかな)を一ヶ月で終了するというコースに通ったぐらいで、ほとんどが自力での学びです。面白いことに、Google時代よりも今のほうが英語しゃべれます。おそらくこれまで蓄積したものが結びついてきて、一気に役立っているのかもしれません。以前と比べて「高広さんはいつごろ海外に住まれてたのですか?」とか「留学してたのですか?」と言われることも増えてきましたが、実際のところ、留学経験も海外赴任経験もありません。もちろん、自分では、今でもまだまだ喋られないなーと思うことはよくありますが。

というわけで、僕がおすすめする英語の学習法について、書いていきます。その第一回。

正直なところ、どれだけ海外ニュースをWeb上で読んだところで、英語力なんて身につきません。

リーディングを重ね、中身を理解できたとしても、結局のところ、日本語脳で考えてる限り、英語でしゃべるとか、書くとか、できないんです。

よく、英語を効率的に学ぶためには、「和英辞典や英和辞典ではなく、英英辞典を使え」という話があります。

実際、僕もこれをやってました。で、確かに役立つ。

それぞれの言葉を「翻訳」するのではなく、「意味」を理解することができるようになるわけです。

では同じように考えてみて、「言葉」単位ではなく、フレーズやダイアログを英語で学ぶということが効果的なのでは?という仮説にたどり着きました。

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、米国には有名大学にさえ付属の英会話講座などがあります。

それは、大学入学を控えた非英語圏の学生向けのものだったりもしますがEnglish as a Second Language 、つまり英語を母国語としない全ての人に向けられたものであることが多いのです。

この "English as a Second Language" や”ESL”というキーワードをまずは覚えておいてください。

で、米国の英会話学校の授業風景などを覗いてみたり(オンラインで公開されてるものの、ビデオが販売されてるものもあります)すると、色んな国からの生徒が集まってることがわかります。そんな多様な国から来た生徒に対し、それぞれの母国語で対応して英語を教えてるとか想像できますか?そんなことはもちろんないわけです。

もともと、海外から移住してきた人々が多い米国ならではと思うのですが、英語を母国語をしない人向けの英語教育、つまり「英語を英語で学ぶ」というものが非常に優れています。これが English as Second Language として構築された英語教育なのです。

例えば、Amazonで「 English as a Second Language 」と検索してみてください

そこに並んでいるのは、非英語圏の人達向けの「英語を英語で学ぶ」ための教材です。

この中から一冊選んで学び始めるのがまずはスタートです。

中でも僕が最初にどうぞとオススメしているのは、Living Language というシリーズ

年内に改訂版が出るようですが、現行版で言うと、

Easy English

English for New American

English for Real World

Business English

Fluent English

の順番にやっていくとよいかと思います。

最初の、Easy English を開くと、なるほどこうやって英語のイメージを掴むのか、というのがわかるかと。つまり、英語圏の子供たちがどうやって英語を学び育っていくのかの感覚にも近いかもしれません。

次の English for New American はタイトルからもわかるように、新しくアメリカ人になった人、のための教材です。このあたりが、English as a Second Language らしいところですね。

もちろん他にも教材はたくさんあると思いますが、単にリーディングをするだけ、でも、単に聞き流すだけ、でもない、living English を学ぶためには、「英語で英語を学ぶ」ための教材を知ることが大事です。

(つづく)