情報源: Seeing more ads on your phone? Mobile ad revenue spikes - CNET
CNETの記事(写真も)より。
※同記事の元ネタである、IAB/PwCによるレポートはこちら。
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サマリーを書くと、
- 2014年のネット広告費は前年比で16%の伸び。
- 金額にすると495億ドル(ほぼ6兆円)の市場になっている。
- 初めて、モバイル広告がバナー広告の売上を超えた。
- モバイル広告の伸び率は76%で、125億ドル市場(約1.5兆円)となっている
- PCの検索連動型広告は相変わらずシェアは大きいが、市場シェアは43%から38%に落ちている。
- ここで言うモバイル広告には、「検索」「ディスプレイ」「その他」の3つが含まれており、それぞれ48%、49%、4%となっている。
- 動画広告は未だに二桁台の伸び率ではあるが、全体の7%にとどまっている。
- 地上波テレビ、ケーブルテレビをそれぞれ単体で見ると、インターネット広告はそれらの広告費を超えているが、その両者を足し上げた広告費657億ドルにはまだ届いてない。※地上波テレビの広告は2011年、ケーブルテレビの広告は2013年にインターネット広告費に抜かされている。
モバイル広告が増えているのは、やはり、
- 消費者のモバイルシフト
- 広告主側サイトのモバイルシフト
- パブリッシャー側のモバイルシフト
の3つによるものだろう。「そりゃ当然じゃん」と思う人も多いかもしれないが、米国市場では上記がブランド広告主側でも起こっているのであり、日本のように、
- ガラケー時代からスマフォ時代に至るまで、携帯・モバイルの広告主は、それら向けのコンテンツやゲームを作っている”CP”や”ゲーム会社”、”ゲームプラットフォーム”の企業が多数を占めている。
- ブランド広告主はモバイル向けのサイトをもたないところがまだまだ多いか、ないしはおまけ的にしか作っていないところが多い。
- パブリッシャーのモバイルシフトは今ようやく進行中。米国ほど新しいメディア/プラットフォームも増えてない。
という、状況下において、上記のような「モバイル広告がPCインターネット広告を超えるXデー」がこの数年で望めるだろうか?
あまりこの点において、僕は楽観的ではない。