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放送と通信の融合?

■雑誌連載をネット公開、テレビドラマで結末 (スポニチ)

 直木賞作家の唯川恵氏が「CREA」(文芸春秋)「FRaU」(講談社)の2つの雑誌で同時連載していた小説「あしたまでの距離」の結末が、TBSでスペシャルドラマ「27歳の夏休み」(6月30日、後9・00)として放送される。2人の女性の物語を、それぞれの視点で別々の雑誌に連載するという異色の小説。雑誌発売の後にはインターネットで公開され、さらに結末はドラマでというメディア展開の新しい試みだ。

 複数のメディアが参加しての企画は10周年の「爽健美茶」(日本コカ・コーラ)が中心となった「Beautiful Story」としてスタートしたもので、小説は「CREA」「FRaU」の3~5月号で連載された。

同ニュースでは、ホリエモンの「放送と通信の具体化」みたいに書かれてるんだけど、これってメディアを組み合わせただけ、だよね(^^;;; 今なら「ネットと既存メディアの組み合わせ」で企画作ったらなんでも「放送と通信の融合」といって取り上げてもらえるのかも?(笑)

さて、こうした「クロスメディア型キャンペーン」を行う際のポイントですが、複数のメディアを使う場合、到達させたいターゲット層が、組み合わせるメディアをどのように利用しているか?を理解しておくのがポイントです。単に複数メディア使ったからといって、使わないメディアの組み合わせだと、結局のところリーチが減ってしまいます。

今回の↑の企画の場合、TBSでドラマ化されたとしても、その時間にその前にテレビの前にいなくちゃいけない、っていうのが、雑誌+ネットを使うそうなら不便を感じる=ボトルネックになりそうな気がします。TBS放映後、ネットで公開、ならわかりますし。

あと、ほんとに「放送と通信の融合」の企画なら、メールだとかサイトだとか使って、このドラマの主人公が勤める会社のホームページがある、とか、そういう仕掛けが欲しいところです。

というのは、実際のところ、↑の企画は、普通のコンテンツビジネス(小説の映像化=ひとつの”コンテンツ”について複数のメディアでビジネス展開”)ってのと変わらないので。

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