インターネット専業広告代理店(そろそろこの言い方も変えてあげたほうがいいとおもうんだけど、適当なのが見つからない...「新・広告代理店」「新興広告代理店」とかか???)の“御三家”といわれる、オプト、サイバーエージェント、セプテーニと、大手広告制作会社との提携の布陣が、セプテーニ=TYOグループの提携でほぼ固まりつつある。
先に手を打ったのはオプト。
オプトは、葵プロモーションと、ネット動画専門の制作会社「AxO」を設立。
次に、サイバーエージェントと東北新社。
これまた、ネット動画専門の制作会社、とのこと。
そして、セプテーニとTYOの組み合わせ。
どちらの状況も知る立場としては、「う~ん、この二社間のキャラは合うのだろうか?」という布陣もあったりするのだが、なによりも、大手制作会社三社が、既存の大手広告代理店と、ではなく、新興系の広告代理店御三家と手を結んだところが、エポックだ。
まあ、このあたりは、制作会社側の大手広告代理店に対する、インタラクティブ領域へのいろいろな**と**と、ネットに強い御三家が大手の色々な横槍を防ぎたい、、、という結果なのだが。。。
たとえば、ネット上での広告展開のプラニングをしている某ネット専業広告代理店が、広告主の動画広告を展開したいという要請を受けたとする。で、広告主としてはCMなどを使いたい。でもそのCMを作ったのが大手と呼ばれる広告代理店で、権利処理云々を盾にして素材を広告主にも、話を請け負った専業広告代理店にも渡さないケースがあったりする。でも実際のところは権利処理はさほど難しくなくって、実際には、「そのCM素材を使ったメディアの扱いは、当然ウチのもんでしょう」みたいな、大手広告代理店の横槍だったりするわけで。
なので、このケースでいえるのは、大手広告代理店は、ちゃんとネットのプラニングをできる人材と組織を作りなさいよ、ってことであり、専業広告代理店については、自分たちで動画広告を作れる体制を整えなさいよ、ってことになる。
で、これについては、上記の御三家=三つの制作会社との提携によって、後者のほうがスピードが早かった、ということなのだ。
今後は、ネット上での動画広告市場は確実に広がるし、NIKEのCosplayの事例のように「ネットでの動画⇒テレビCMへ」という、「続きはWEBへ」とは真逆の流れが出てくるので、上記提携によってこれらからテレビCMが生まれてもおかしくない。なので、「ネット専門の動画制作会社だから」と、おちおち安心してる場合じゃないはずですよ、大手広告代理店さん。