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広告業界の人材枯渇問題に関する一文

宣伝会議の発行する業界紙「アドバタイムス」の新年1号は広告業界の変革に関する記事だらけ。その中の1面TOPの記事は広告業界の人材育成に関する記事。その中の一文を抜粋。

広告会社の採用実態をよく知る上場企業の社長は 「広告会社には有望な人材が新卒で入ってるのにもったいない。 途中で辞めていくのは、事業が成長も拡大もしないからだろう。 それは個人の成長場面がないことにもつながる。 自分が思い描くキャリアが持てないのでしょう。本当にもったいないことだ。 今の日本の広告会社に共通していえるのは、自らの会社の経営論について話せる広告マンが少ないということだ」 と警鐘を鳴らす。

正直な話、僕は広告の仕事が好きで、憧れてこの業界に入って、二大広告代理店を経験することができたのだけれども、結局のところ辞めた原因は「ここにいても成長しない。ここにいても未来につながる仕事ができない」と思ったことにあるがこのことは中々言えない話だった。しかし、このように業界紙の話題になるようにほんとに人材の育成、という面においては、そこで育つ”次世代型広告マン”への評価も含めて、まだまだ”旧来型広告マン”の覇権によって古いままなケースが多い。

優秀な若い広告マンが、今の広告会社から離脱することは本当に至極当然のことだと思うし、むしろ優秀なのに居続ける広告マンへの心配が募る毎日である。

はっきりと一言、若い広告マンにもアドバイスとしていえることは、「辞めて、会社の良さも悪さも客観的にわかるとともに、自分の良さも悪さもわかる」ということだ。

その仕事は未来につながる仕事なのかどうか?
その仕事は自分のスキルをあげてくれる仕事なのかどうか?
会社が自分を守ってくれるという幻想を未だに抱いてないだろうか?
自分自身のスキルや将来を伸ばすという理由で会社や仕事をちゃんと選べてるだろうか?

これらをバロメータにして、若手にはぜひ考えていただきたい。