mediologic

メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

動画を使ったキャンペーンをする前に読むべし(※オンラインキャンペーン全般に言える話)

iMedia Connection のもう一つの特集、

■Create an Active Video Audience for Your Brand

より。これも must read です。

いくつかピックアップすると...、


Match your campaign with the right community

これは、video 使ったキャンペーンだけに当てはまることではなく、online のキャンペーン全般に言えること。
online の世界は、すなわち user community の集合体である、と考えるべきであって、それを踏まえた作法と手法が必要。この点については『牛乳に相談だ。』のWebサイトのプラニング事例が参考になります(^^;;; 一部明かしてますのでこちらの本をご参照ください。

Have realistic expecations

新しい物好きの広告主と広告企画者たちにとって、新しいキャンペーン手法にすぐに飛びつく傾向はまぁよくある話なんだけれども、実際のところそのキャンペーンがどのぐらい成功するのか、についての予測と責任を持たないとどんなキャンペーンも緊張感と広告主とのコミットメントがなくなるのでうまくいきません。

Offer a Willy Wonka-sized prize

これは『チャーリーとチョコレート工場』でウォンカがプライズを獲った子どもに工場をプレゼントする、という話を指しているわけなんですが、勘違いしてはいけないのが、「やたらとデカイ」とか「やたらとスゴイ」とか「やたら高い」とかそういうことではない、ということ。『チャーリー~』では、「お菓子が好きな子ども」が、単なるお菓子を商品としてもらったのではなく、お菓子そのものを作る工場をもらった、という、「ターゲットに合った、しかもターゲットの beyond expectation 級なプライズ」ということです。ちなみにこれがネタになり、ターゲットコミュニティ内で広がるバイラルも狙えるわけです。

Provide tools to enable creativity

これは特に video に関して言えることですが、ユーザーのリテラシーが高くないのであれば、“そのリタラシーに合わせて”ツールを提供すればいいんじゃないの?、ということです。つまり、「ユーザーリテラシーが低いからうまくいかないかも」ってキャンペーン・アイデアが浮かんだら、そのリテラシーに合わせた/を引き上げるツールを提供すればいいわけで。ちなみに video ではないですが、『牛乳に相談だ。』では「キャスフィ」という学生ポータル:良質掲示板サイトから多くのティーンエイジャーを連れてくることを目論んだので、彼らが普段行っている「掲示板に書き込む」という行為をそのまま『牛乳~』サイトの中に持ち込み、かつそれに付加価値をつけることで成功させています。

まぁつまりは、ちゃんとユーザーを見た・ユーザー視点で考えたキャンペーンになってますか?ってことなんですけどね、全部。