※さすがにマズイとなったのか12/23日現在、作り直されたようです。まぁ、動きがなくなっただけですが。
クライアントにとってはほんとに災難だと思います。
この件で色んな人の話を聞くことになったけれど、とりわけ「クライアントのプロジェクトのことを考えると、今回のようなパクリをしてしまった制作側は唾棄すべきものである」という意見がやはり多かった。
インターネット領域については、広告代理店側も何やればいいのかわからないという人が多いため、制作会社に”丸投げ”しているケースも正直よく見受けられる。しかしそうしたリテラシーの低さがリスクを生み、とんでもないことを引き起こすのだということを今回は教えてくれている。
概して、判断基準がわからないから安価なほうを選ぶという発注元がまだまだこの世界には多いけれども、安かろう・早かろうで発注してしまうと、結局「考えない」「企画できない」ところに発注することになるわけで、今回のようなケースに発展する。つまり、ある程度の金額で発注するということは”企画をちゃんとする”というリスクヘッジができる、ということではないのだろうか?
特に最近では、「こういうデザインで」と国外の制作者に伝えれば、ソースをそのまま引っこ抜いて、ちょこちょこっといじって似たようなサイトを安価に”作ってしまう”ことは可能だし(いや、実際には”作ってない”ってことだけど)、そういうことをやってしまう会社もあったりする。
僕は、WEBサイトって「企業が生活者ともっとも近い距離で接するメディア」だと思っていて、だからこそインターフェースは相当練りこまなくちゃいけないのであって、”パクリ”なんて言語道断。
公開してすぐにサイトが作り直されてるってことは、あまりにも”似すぎている”ということがクライアントサイドにも伝わったということだろう(代理店側の担当者も相当慌てふためいたらしいが)。しかしそれにしても、このような事態を引き起こすきっかけになった制作側の会社がもし自社サイトやセミナーでブランディングについて語っているとしたら、これには失笑。
この件はこのまま埋もれていく話になるのかもしれないが、今一度、クライアント・代理店・制作会社がそれぞれ何を考え、何をすべきかを明らかにする、いい機会になればと思う。