mediologic

メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

今こそ、媒体社が自ら営業に行く時代へ。

■東京新聞:西武 不況下の挑戦 大学と提携、広告の売り方工夫 :スポーツ(TOKYO Web)

他の国と比べて、日本は媒体社の広告ビジネスに関して非常に広告代理店依存度が高い。もちろんこれまではそのメリットも大いにあった。しかし、この不況期にあって(いやだからこそ)大手の広告代理店は利益の大きいマス広告をどれだけ売れるかに躍起になっている状況なので、それ以外の媒体にチカラを入れている暇が本当にない。

つまり、広告代理店が売ってくれることを前提にした広告枠セールスでは、本当に売れないのだ。だから媒体社が自ら動かないと広告主がとれなくなってきている。

そもそも代理店が媒体社の広告枠を売ることについて、全ての媒体社の広告枠について同等に扱うという義理はないわけで、そういう点では「代理店は売ってくれないことがあっても当然」なのに、世の中では「代理店に売ってもらわないと売れない」という現実とは違った言説がまかり通っている場合もある。しかし、そもそも自分たちの商品のよさを広告主に伝えることができなくて、代理店が売ってくれるはずはない。まずはこのことを肝に銘じて媒体社は自分たちの営業部隊を直接広告主に向けるべきだ(代理店でなく)。また、広告主も(できることなら)代理店マージンを払うならそれを媒体獲得にまわしたい(=効率性を高めたい)はずなので、直接の口座開設についても考慮しなくちゃいけなくなるだろう。


自分たちで営業行かない媒体社なんてダメになる。
断言したい。

2019.1.29 追記 )上記のリンク先がなくなってしまっている。過去記事がネット上でアーカイブ化されないなんて、ほんともったいない。