ホテルで朝食をとりながら San Francisco Chronicleを読んでいるとこんな記事が。
■'Survivor' wades right into racial stereotyping
米国で人気(日本でもやってましたね)のリアリティショー『Survivor』の13シーズンが物議をかもし出しているらしい。
この番組では最初に集まった男女をいくつかのチームに分けて進行するわけだが、今回はなんと「人種別」に分けてしまった。白人・黒人・アジア系・ヒスパニック系と4つの人種に分けられた各グループ間で当初競いあう、というその内容に当然反発が起こっている。ある人は、ステレオタイプな人種差別そのものだといい、ある人はこれは人種差別がどのように起こっているのかを知る社会的な教育的実験のようにいい、またある人は単なる視聴率欲しさにやってるんじゃないかと、いくつかの議論が噴出している。
しかしながら、当の参加者たちのコメントを見ているとまた別の見方ができてくる。
ある中国系の若い男性は「アジア系の人間は計算に強いって言われてるが、ぼくなんかしょっちゅうチップの金額を間違えている」といい、ある中国系の女性は「看護婦として働いているんだけど、目が大きいことでフィリピン人に間違えられる。その度に私が中国人で、目が大きい人もいるのよって伝えてる」といい、弁護士をやっている白人の男性は「弁護士って金持ちだとみんな思ってるけど、俺はそんな裕福じゃないよ」なんてことを言っている。
つまり、この番組は、人種やジェンダー差別を表現している、というのが結構正しいんではないのだろうか?
いや、いずれにせよ、CBSが視聴率稼ぎそうだよね、この騒動で、ってことが一番「賢いなあ」って思わされることなんですが。