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一番をめざすのではなく

一番をめざすのではなく
特別をめざす。

それだけで誰よりも
輝いてみえるものです。

by ひろはまかずとし

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連休に入ってようやく部屋を片付ける時間ができたので、ちょっとずつやりだした。
ふと見つけたのがこのポストカード。僕が昔世話になった前職場のすてきな女性からいただいた手紙に書いてあった言葉がこれ。今になって調べてみると、ひろはまかずとしさんという方のコトバだとのこと。

そういえば僕の信念というか、モットーというか、は、ユニークネスを作り、保ち続けること、だったことを思い出しました(しばらく忘れていたかも)。今は期せずして「業界1位」の会社にいるわけですが、1位なのはあくまでも会社組織であって、自分ごとではない。ここまでは常々思ってるわけです。だって、それに甘んずることは非常に自分にとってよくないことですしね。ほっとくと、人としての感覚が狂うっていうか。というのも「1位であること」を保ち続けるためには、「2位以下」との競争になるので様々な政治や思惑が必要となり、その中でもう色んな悩みが出てくるもんです。しかし、「特別をめざし、維持すること」はその競争自体を「無きもの」にする、ということでもあり、それを創ることの楽しみが味わえると思うんですよね。

戦略論でも最近は、『ブルーオーシャン戦略』のように、”血で染まった海=レッドオーシャン”による戦いではなく、”まだ誰も見つけていない青い海=ブルーオーシャン”を見つけ、競争を無力化する、という視点が出てきていますしね。

もともとUSのISP合戦で、AOLを追いかけるMSN、とか、Yahoo!を追いかけるMSNとか「規模の経済」をベースにした”戦い”があったわけだけれど、これなんかも結局は「1位」を目指す戦い。そこに google がブルーオーシャンを見つけてユニークネスを持ち、それを追いかける人たちがまた現れる、と。

よく「一番最初にやった人が勝つ」と言いますが、むしろ、ブルーオーシャンを発見した人、あるいは、特別を目指した人、が結果=一番最初にやった人、になるわけであって、「一番最初にやる人」を目指すわけではないわけですね。

となると、前回のエントリーのように「上下左右を見る」ことが非常に serendipity を高めることになるのだろうかと。

うーん。自分のキャリアパス・仕事の仕方に悩む今日この頃、ふと手にしたのがこのコトバなんてのも運がいいや、僕。やはり「特別」をめざすほうを選ぼう。


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