昨晩のWBSより。
33歳の女社長が率いる金型屋が大阪・東大阪にある。
この会社は女性だけの金型屋ということで非常に珍しいのではあるが、様々な新しいサービスを手がけているらしい。
その中で従業員の一人が言っていた言葉。
「町工場の職人は頑固で技がある分プライドがあるので、既存のものを壊したり変えていくのにすごく時間がかかる」
これは一見どこでも言えそうな言葉なのだが、職人以外の世界では、むしろ、“頑固であって技が無い。しかもプライドが高い”という人たちが「既存のもの」と化しているので、ほんとに壊すのに時間がかかる。
しかしこの町工場、もともとこの社長が勤めていた会社も出資をして出来上がったらしく、「既存のもの」側であっても新たなチャレンジを“応援
”することはできるのだ、といういい例となっているように思える。
その出資した元の会社の社長はこう言っていた。
「(自分たちでやらせたほうが)自分たちのやり方・方向性を新しく作ることができる」
外に出て活躍しようとする社員を遺留させようとする/足止めさせようとする/封じこめようとするのではなく、むしろ応援しようとする姿勢が町工場から出てきているのだ。
一方、こと広告業界においては、「プライドが高く、技はなく、既存のものを変えることができない若い社員」がたくさんいる、という若手にも及ぶ保守化にこそ僕の心配はあるのだけれど。