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コンテクストプランニングのための視点:4つのコンテクスト

企画の手法/考え方の公開。

コンテクストプランニング、つまり、ある商品/ブランドのコミュニケーションプランを作る前段階として、どういったコンテクスト(文脈)でコミュニケーションを組んでいけばいいかのプランを作るときに、とりわけ重視する「4つのコンテクスト」を図示。

これら4つの視点からのコンテクストをまず導き出し、その上で新たなコンテクストの「創造」が必要であればそのストーリー(シナリオ)を設計する。

各々のコンテクストを把握するためには、関係者ヒアリング、ユーザー(ターゲット)ヒアリング、定量調査といった「調査」のみならず、ブランドの歴史の理解、業界の理解(例えば売上、販売量のようなビジネスサイズを表すものから歴史まで)、メディアの論調の分析といったところまで行う。

戦略PRの文脈で言われる「空気づくり」は主にメディアの論調を分析することに重きを置かれることが多いが、一方で、メディアの論調=ターゲットの理解ではないし、業界の動向を表すものでもないため、様々なマーケティングコミュニケーション手法を導き、実施するための「コミュニケーションプランニング」の前段階の「コンテクストプランニング」においては、上記4つのサークルの分析と理解を行うことが重要と考えている。

併せてどうぞ: ”高広伯彦氏の手書きメモから、ソーシャルな「コンテクスト・プランニング」の方法論を探る”

(追記) 第5章にコンテクストプラニングについて簡単にまとめてあります。

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