■「アイドル!|」 横浜美術館 YOKOHAMA MUSEUM OF ART
高校生ゲスト・キュレーター
本展では橘学苑高等学校デザイン美術コースの高校生をゲスト・キュレーターとして招きます。今回は「アイドル」をテーマにしていることからも、カウンター・カルチャーに最も近い距離にある彼女たちに本展の趣旨にたいする意見や、作品選定についての提案、関連事業の立案などを行ってもらいます。現在、高校生ゲスト・キュレーターによるブログの公開を予定しています。ブログ上では高校生自身が架空のキャラクターになり「アイドル!」展を紹介します。
ブログを使ったインスタレーション???とも言えるかも。
昔、大学生の頃に、音楽社会学を教わった小川博司先生(著書の『音楽する社会』は最高に面白い!)の「アイドル論」をふと思い出しました。
小川先生によれば、小泉今日子は「なんてったってアイドル」を歌うことでアイドルの虚構性・偶像性のようなものを明らかにしたっていってたっけ(確か)。アイドルがアイドルのことを歌うことで、生身の人間としての彼女自身と、みんなが作り上げるアイドルとしての小泉今日子を分離させた、とかそんな話。
G.H.ミードのような社会学者はアイデンティティっていうもの、「 自我 I 」 と 「 他我 me 」の二つに分けて、他人から見られている自分と自分から見た自分で構成されている、という話を書いていたが、そうしたアイデンティティ論とか行為論なんてのにもつながる(『G.H.ミードの社会学』あたりは読みやすいです。)
この辺考えると、mixi とかのような SNS や blog がなぜ流行るのか、結構社会学的に説けたりするんですよね。普段はこの辺、聞かれても話しませんが。