CNETの連載『英語で読むITトレンド』(終了)、ブログ『My Life Between Silicon Valley and Japan』で有名な梅田望夫さんの新刊『ウェブ進化論~本当の大変化はこれから始まる』のイベントに“はてな”の川崎副社長のお誘いで、行ってきた(ちなみに梅田さんははてなの社外取締役)。
イベントの内容は、Podcastingで聴けるので興味のある方は聴いてみてほしい。
●第一部/これからのメディアについて(梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ポッドキャスティング)
●第二部/これからのSNSとブログについて(梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ポッドキャスティング)
正直なところ、第一部の議論=メディアについて、は、メディア業界を、「従来メディア」と「Web2.0的インターネット=Googleなど」といった二項対立での話になってしまっていたので、なんだかなあ、という感じ。梅田さんはしきりに「この2つは長く並存でいく」ということをおっしゃってましたが、きっとそうでしょう。
今後10年ぐらいでものごとを考えると、今 Gyao でアニメを見せられて、かつ普通のテレビでも見ている子供たちが、その二つを「別物」としてとらえるか、どうか?ということが象徴的に出来事として出てくるだろう。
彼らにとって、「どっちも“テレビ”」なのであれば、「従来メディア」vs「ネット」という二項対立でさえ、無意味になってしまう。
つまり、今起こってる変化は確実に技術革新のタマモノなのではあるが、それがコンシューマ側にとっては極々「普通のこと」になって行き、結果(よく言われる)「放送と通信の融合」なんてのは、消費者の日常生活の中にいつのまにか取り込まれていくのである。ポリティカルな議論、企業間のコンフリクトはそうした変化が浸透したときでさえまだまだ存在し続けるだろう。しかし、むしろ生活の中における変化のほうが早いのだ。
ようは、便利かどうか、楽しいかどうか、より新しい何かがあるかどうか。
至極単純でエモーショナルなところで、変化はきっと置き続けるのである。
これを感じられるか否か。
それによって、今後の波に乗れるかどうか、が変わってくるのである。
というわけで、この梅田本は、特に広告業界・メディア業界関係者(笑)には読んでほしい本。
ウェブ、メディアなどの今後の進化。大きな潮流をつかみたい人は読むといいかも。
(あとは就職考えてる大学生かなあ。時代が変わるので「今」を基準に会社を決めるんじゃなくって、「未来」を基準に会社決めて欲しいしなぁ)