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“セイコーウォッチ「ルキア」、東阪でテレビCMやめネットに”に見る、心配事。

■セイコーウォッチ「ルキア」、東阪でテレビCMやめネットに注力 (エキサイト ウェブアド タイムス)

1)そもそも、この商品自体がテレビ向きではなかったのではないだろうか?

2)確かに「ネットは欠かせない媒体」だけれど、それと同時に、ネットは非常に“接触させにくい”媒体である。だから、テレビCMを止めてネットへ、というのは単純にメディアの役割を保管できるものではない。

3)つまり「メディア接触の変化」というときには、「メディア利用の変化」を理解しなければちゃんとしたプランはできない。そもそもネットは、全く新たな消費者のメディア行動を牽引していることがポイントだから。

4)ブランドのURLを徹底的に告知、とあるが、消費者が興味を持つのは商品そのものであり、その商品名で検索、あるいはその商品を not lined media でちゃんと伝えることで、ネット上のバナーへの注目率も高まり誘引できるのではないか。その点では、東阪ではTVをやることは賢明。

5)「ポータルサイトへの出稿に関しても、単なる誘導バナーだけでなく、話題性のある展開も検討中」とあるが、リーチ面と費用対効果はさほど高くないのではないか?


といった、点が気になります。

いい事例になるといいんですけど、上記を乗り越えてるかどうかが、僕には非常に気になります。

僕だったら...、

そもそも時計を購入する、っていうモティベーションをどうするか、と、店頭でどうやって手にとらせるか、と商品力だとおもうんですよ。

僕がプランするならこの辺設計をするでしょうね。

つまり ↑の「テレビCMからネットへ」ってのは単なる今(更)流行の「クロスメディア・プランニング」ってやつで、僕が言ってるのは「コミュニケーション・プラニング」ってヤツです。

「クロスメディアプラニング」って、すぐに廃れるだろうなあ。単なるメディアの組み合わせだもん。コミュニケーションの本質ついてない。