mediologic

メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

Boseの新商品QuietControl 30は「買い」

Amazonで予約をしておりました以下の商品が昨日届きました。 Bose QuietControl 30 wireless headphones : ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン ネックバンド式/Bluetooth対応/コントローラブル・ノイズキャンセレーション機能搭載/リモコン・マイク付き…

「経験マーケティング」を語るときに陥りやすい罠、なのかもしれない

今日はToDoが多いんだが、ミスリードがありそうな文章を見つけるとどうしても書きたくなってしまうので、書いてしまおう。 同イベントのアンバサダーでもある徳力基彦氏が、「ワールドマーケティングサミット2016」でキッザニアの創業者であるハビエル・ロペ…

大きくなってしまったベンチャー企業のレガシー化を防ぐ、企業の再活性化戦略〜"rejuvenilization"

インターネット、デジタル、インタラクティブというキーワードで呼ばれる領域は、業界で思われているほどには、すでに新しい事業領域ではない。95年〜97年あたりが黎明期だと言われているので、すでに20年の歴史ができあがってきている。 当時、新進気鋭のベ…

コカ・コーラパーク終了。オウンドメディアのパイオニアの失敗について。

コカ・コーラパークが終了です。 でも、なぜか業界のブログでも、業界のニュースでも、業界関係者のソーシャルメディア投稿でも話題になってるのを見かけませんが。 コカ・コーラ パーク Coca-Cola Park | お知らせ 企業によるプラットフォーム戦略だ!、とか…

デジタルマーケティングは偉いのか?

この数年、デジタルマーケティング領域のセミナーや、その領域について書かれたブログやソーシャルメディアの投稿を相当量見てきた。 しかしここしばらく、そういう話や文章を長く見てきた結果なのかどうかわからないが、少なくともデジタルマーケティングの…

広告業界の「営業」は、存在価値を発揮できなくなってしまっている、と考えるのが事実ではないか?

業界の大先輩である山本直人さんが、広告代理店の「営業」の存在価値について書かれています。でも、僕はこの山本さんの見立てとは違うなぁ。そもそも「デジタル」の領域だけ切り出して、「営業の存在価値」を語るのはちょっとデジタルまんせー時代により過…

”新聞”というものの媒体ポジションを活かした広告のやり方を、ベッキー採用の宝島の日経30段広告から考える。

日経に30段広告として掲載されたベッキーの新聞広告をきっかけに、メディアプランニングとコミュニケーションプラニングのあり方を考える。特に「メディア環境」という考え方について。

パブリッシャーは本当に「分散化」に向かうべきなのか?

以前より「分散化」というキーワードがメディアビジネスに使われているのは非常に違和感を持って聞いています。実際は、コンテンツの分散配信、つまり、配信先を拡げることによってコンテンツのリーチを増やすということでありますが、英語にはない「キュレ…

「検索離れ」の原因は、単にソーシャルメディアの普及だけじゃないと思う。

少し前にこういう話が出て、若者の検索離れが話題になりましたね。 jp.techcrunch.com で、ソーシャルメディアを使って他の人のナマの声を聞いたほうがリアルだ、とか。 実際には、AdWordsの売上が相変わらず好調だったりするのを見ると、検索はオワコンなん…

「デジタルマーケティング」とは何か? 「デジタル」は「マーケティング」をどのように変えるのか?

寄稿文の紹介です。 一橋大学国際企業戦略研究科の藤川先生と共同執筆で、一橋ビジネスレビューにて『デジタルマーケティング』というテーマで文章を寄せています。 一橋ビジネスレビュー 2016 Autumn(64巻2号) [雑誌] 作者: 一橋大学イノベーション研究セン…

「データマーケティング」という言葉が嫌いだ

僕は「データマーケティング」という言葉が嫌いだ。 嫌いな理由を上げると、 1)そもそもマーケティングに「データ」を使うのは当然だろ? もちろん「データマーケティング」という言葉が今もてはやされるのは、デジタルマーケティングの普及、そしてその背…

なんでわざわざ「日本語」にしたがるのか。訳すことと理解することは違うと思うんだがな。

日本でわかりにくい、というか訳しにくいマーケティング・広告業界用語、例えば engagement とか addressable とかもしかすると interactive なんかもそうかもしれないけど、そういう言葉に出会った時に、それらの言葉を英語表記、ないしはカタカナ表記のま…

Googleの広告には創造性や新規性・進歩性が無くなったなぁ、とこれを見てつくづく思う。

Googleを離れてはや6年半。 在籍していた最後の頃のGoogleは、AdWordsの管理画面からテレビ、ラジオ、新聞・雑誌の広告をも購入できるような仕組みの開発を行っていたり、また(DoubleClick買収以前に)独自のアドサーバー(パブリッシャーサイドと広告主サ…

Hello! "EPIC" 2014年には間に合わなかったね。

Googleが文章・ニュースの見出しを自動生成する機械学習アルゴリズムを発表、とのニュース。ディープ・ラーニング。。。 japan.cnet.com このニュースを読んで、「コピーライターや編集者も要らなくなる?」と妄想をふくらませる前に、2004年、つまり干支を…

「面」か「人」か。メディアの価値ってどう考える?

次の記事を読んだ。 web-tan.forum.impressrd.jp 一通り読むと「メディアの価値」とタイトルにはあるけれども、実際のところは、DMPをベースに、一昔前の動的なメールマーケティングに近いやり方である、という印象の記事。 ただし、タイトルにあるような“メ…

大手広告代理店は「代理業」とは別の業務があったよね。あれこそが他に取って代わられることのない部分だった気が。

今日は朝から某代理店時代の昔の仲間(戦友)が仕事の相談に弊社オフィスを訪れていて、1時間半ぐらい、本筋の仕事の話とその周辺の話で盛り上がった。 とりわけ、「今の某代理店が、昔の某代理店ではなくなった」ということについて、なぜそうなってしまっ…

4年ぶりに広告系総会をやります。

はい、タイトルどおりなのですが、8月18日に「広告系総会2016」を開催します。 この「広告系総会」は、もともとは2008年に「広告系ブロガー新年会 or 飲み会」として始めたものです。 当時はブログの全盛期(だったと思う)、いろいろな業界人がブログを書い…

あの人は今、的に振り返る90年代のインターネットサービスたち。

Yahoo!がVerizonに買収されることがほぼ決定し、今に続くコンシューマサイドのインターネットの時代を作った「ポータル」が「モバイル」に取り込まれることがほんと象徴的な出来事・・・ 90年代からネットの仕事に関わる自分としては、いやあ、時代のでっか…

広告代理店は人工知能に置き換わるのか?〜IBM Watsonが広告効果を大幅向上

米国の広告業界メディア AdAge が伝えるところによると、IBMが自社の cognitive computingであるWatsonを使い、プログラマティック広告キャンペーンを大幅に向上させているらしい。 adage.com ※Watsonに関する説明はこちら。 www.ibm.com AdAgeの記事が伝え…

PokemonGoは社会学的な「流行」概念の勉強に良さそうだと思ったので、雑感。

PokemonGoは米国でのリリースから累計して、すでに7500万ダウンロードとなっているらしい。まさに脅威的。この背景には、ポケモンというコンテンツがいかに世界で普及していたかが当然あるでしょうし、もしポケモンモノでなかったとしたらここまでは届いてな…

静岡新聞と静岡放送(SBS)の共同キャンペーンが「ドS」というより、「ドM」で攻めてる。

すでにネット界隈で話題ですが、静岡新聞と静岡放送(SBS)のキャンペーンが攻めてます。 まずはこちらの動画をどうぞ。 静岡新聞が1941年生まれ、静岡放送が1952年生まれということで、それぞれ65才と75才ってわけですね。もちろん両社は兄弟会社です(ちな…

FinancialTimesが実験中の非常にクリエイティブな広告ブロック対抗策。

日経のグループ会社となった老舗、しかしCPHなどの新しい広告の仕組みを導入している Financial Times が、広告ブロック対抗策として非常に面白いことを実験している。 The Financial Times Decides to Get Creative With Ad-Blocker Blocking 今、広告ブロ…

モノ系スタートアップがいきなり世界で戦える〜本家Amazon.comが取り組むスタートアップ向けのプログラム Launchpad が素晴らしい。

スタートアップにとって、プロダクトを売るための販売チャネルの獲得と、プロダクトを認知させるためのマーケティングコストはバカにならない。 とりわけ、マーケティングコストはPRなどを駆使して低減できればいいものの、なかなかそううまくはいかない。 …

メッセンジャー市場はグローバルで見ると Facebookの独壇場〜messengerでのbot戦略もそりゃやるわ。

今日はこのニュースで業界がざわめいてますが。 jp.techcrunch.com ようやく上場への準備が整ったようで、5880億円規模らしいです。 さて、この記事読んで上場とは全然違うところに目が行きました。 独調査会社のStatistaによると、2016年4月時点での世界の…

IoT時代も控え、あらゆる”モノ”が”サービス化”する時代に対応するには、オンラインソフトウェア業界から学ぶべきだろう。

Synapseのオンラインサロンに投稿したものから。 オンラインサービスや、あるいは今後製造業も向かうべきサービスロジックやサービスドミナントロジック的視点においてもこの、先ごろSalesforceに買収されたDemandwareのCEOインタビューは重要な示唆がある。…

AbemaTVがうまくいきそうと思ってる理由と昨今の新しいメディアに対するメディア業界人の批判について思うこと。

僕がAmebaTVがすごいなと思うのは、コンテンツの質が高くないことにある。 もしAmebaTVが「テレビ」を目指すのであれば、この質の低さが勝負になる。 そもそも今の「テレビ」っていくつかの番組、局を除けば「質」なんて高くないじゃないですが、「バラエテ…

「違う」とばかり言ってると得をしないと思うんだ。B2BマーケティングとB2Cマーケティングの確執。

本日、日本マイクロソフトの友廣さんによるB2Bマーケティングに関するコラムがスタートしたようですね。 B2Bマーケティングはこれから話題になると数年前に宣伝会議さんには伝えてましたが、当時はあまり理解されませんでしたが、アドタイでこれらの連載が…

「小さな大人」か「大きな子供」か

たまたまケーブルで「カートゥーンネットワーク」の海外の子供用のアニメを見ていたら、内容が日本のそれをくらべて非常に大人っぽいストーリー、セリフ回しが気になった。 ここで思い出されたのが、フィリップ・アリエスの『<子供>の誕生』と渡邉周子の『…

ライダーシリーズは昆虫を中心に生物系のほうがいい。

早朝から、本日スタートのAmazon Originalsの『仮面ライダーアマゾンズ』を見た。 もともとの『アマゾン』とはキャラクターを借りてる以外はストーリーは全く違うものだが、最初に登場する異形のキャラがオリジナル『アマゾン』の「アレ」だったり、オマージ…

『デジタル時代のマーケティング戦略 | 企業に広がるインバウンドマーケティング 〜“顧客を邪魔しない”新しいマーケティングのあり方』

少し前の話になりますが、日立さんのオウンドメディア " Exective Foresight Online ” にて「インバウンドマーケティング」に関するインタビューがあり、三回に分けて掲載をされておりますので紹介しておきます。 『デジタル時代のマーケティング戦略 | 企業…