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November 11, 2008

Vertical Search は注目したい領域。

■BIGLOBEサーチ広場

いろいろなフォーマットを一時に検索する「ユニバーサルサーチ」とは別の方向として、特定領域に特化した「バーチカルサーチ」にも注目しておきたい。

ネット上のコンテンツは無限に増えていくとともに、ブログやフィード、ソーシャルブックマークのように、「悪気はないが検索結果に影響し、スパム化する」仕組みが多数多様になってきているため、見つけたい情報にたどり着くまでに雑多な状況を目にすることも増えている。

もちろんこうした状況は検索サービス提供会社の努力によってよりソフィスティケイトされていくとは思うが、一方で、すでに知りたい情報が頭の中に「カテゴリー」としてはっきりしているのであれば、そのカテゴリーだけを検索してくれる検索サービス=vertical search があれば、それも使い勝手がよい。

BIGLOBEのサーチ広場はまさにそのようなもの。

中には「名古屋グルメ検索」などという“ネタ”的なものもあるがw、たとえば「Excelの使い方検索」や「レシピ検索」のような非常に「これ便利!」なものもある。

検索エンジンが提供している「カスタム検索」を利用すれば、こうした「オリジナルな検索エンジン」をつくることができ、たとえばGoogle AdSense For Search と組み合わせれば、広告収入も得られるかもしれない。しかも、特定カテゴリーにフィットした広告が出やすくなるだろうから、広告効果も高くなるだろう。当然ユーザーにとっても利便性は高いだろうし。

ユニバーサル化だけでなく、多様化(ダイバーシティー化 diversify )も検索の進化には重要な方向性だ。

これほどまでにさまざまな人に使われるようになってくると、検索はもはや「テクノロジー」だけでなく「サービス」の側面からも考えて戦略立てていかねばならないだろう。

10:39 AM | コメント (0) | トラックバック

November 09, 2008

関連性と許容度の両方から広告を考える。

先ごろパネルに登壇した NEW CONTEXT CONFERENCE 2008 にて一緒になった、Marc の所属する会社 Blyk のビジネスモデルから考えたこと。

Blyk は Nokia のスピンアウト組で作った会社で、teenager から F1ぐらいの女性に対して無料通話と無料データ通信のついたSIMカードを配ることでマーケティングサービスを行っている。利用者は利用前にBlykにて興味の範囲と1日6通“まで”の広告が配信されることを了承するわけだが、これが結構効果が高いらしい。

そこで、今世の中にある広告の多くは、いかに関連性を高くするか、という AdSense for Content 以降の流れに載っているわけだが、Opt-inメールのようなものも度を越さなければやはり効果は高いので見直さないといけないんじゃないかと思った次第。

そこでとりあえずチャート化したのが以下のとおり、relevancy と acceptancy (許容度)の双方から広告「枠・メディア」というのを考え、そこでできた三角形を越えた広告が効かない、ということなんじゃないかと。

relevancy&acceptancy.jpg

たとえばテレビCMなどは右下に位置するし、Blyk はちょうどrelevancyとacceptancyの中間地点ぐらいか。

いずれにせよ、広告が「関連性の高いところ」だけに出てしまうと、面白くないし、消費者にとっても新しい発見はない。ある程度の大きな「許容範囲」を消費者から聞いておいて、そこに広告を配信する、というモデルは、relevancy型広告のアンチテーゼとして2009年以降、出てくるではないか、と思う。

CPA型/CPC型広告になれた人はこの「許容度」という点に注目すべしだし、ブランディング広告になれた人は、その「許容度」や「関連性」を高くする、ということでブランディング広告を進化させるようにすべきだろう。今後。

(memo) relevancy = content とのマッチ率が変数 / acceptancy = ユーザーに与える incentive とのトレードオフが変数。

12:46 AM | コメント (0) | トラックバック

November 08, 2008

検索連動型広告=「効果が高い」、本当の理由。

検索連動型広告の普及がオンライン広告をCPCやCPAに一挙に持っていったことは間違いない。そしてその過程で使われていたセールストークは「検索連動型広告や非常に効果が高い」。

確かに、検索連動型広告は効果が高いだろう。ただ、すでに興味を持っている人「しか」ターゲットできない、という点は「弱点」でもあって、購買行動プロセスでいうあるカテゴリーに「興味を持たせる」とか「認知させる」という部分については、search branding という領域でリサーチがあるものの、正直、この点においては他の広告に及ばない。

さて、意外と議論にあがってこないのが、「なぜ」検索連動型広告は効果が高い、のか、ということだ。

「ある情報について興味を持っているユーザーがキーワードを入力し、そこに興味に関連した広告が出るから」

確かにそうだ。しかしもうちょっと別の言葉でその効果について考えてみたい。

それは次のとおり。

「検索結果ページに出る広告の効果が高いのは、ユーザーがその広告を受け入れられるような状況・環境にいるからだ」

つまり、「(そこに出ている情報と)関連してるから効果が高い」という(Googleの10の事実の6的な)考え方もできるが、一方で、「広告を受容しやすい環境にいるから、広告を受け入れられやすく、広告の効果が高い」ともいえる。

どうもこの後者の考え方のほうが最近しっくりくる。

というのは、この考えになれば、広告を「メディア上に出すもの」と考えるのみならず、「広告を受容しやすい環境」に出すものと考えれば、もっと広告の可能性が広がるからだ。ターゲティングにおいても、メディア化においても。

加えて、その「広告を受容しやすい環境」というのを作る、というのも広告の役割だと思うので。またそうした受容しやすい環境と、どこまでなら広告を許容するのか、という点についても。

今後、「広告の受容(許容)性 acceptancy ?」 みたいな考え方は大事かも。relevancy だけでなく。

11:49 PM | コメント (0) | トラックバック

November 07, 2008

オープンネットワークと広告の未来

■THE NEW CONTEXT CONFERENCE 2008(コンカン2008)

本日(というかもう昨日)、こちらのカンファレンスにてパネルディスカッションに参加してきました。

メンバーは上記のリンクの通りで、Joi Ito のモデレーションも素晴らしく、非常に刺激的なセッションだったんじゃないかと思います。

僕のほうからは、

traditonal media network はメディア企業だけがメディアの作り手である closed circuit で、digital で今起こってるネットワークは、open circuit でどんどんこれまでの広告「媒体」と違うものとつながっていく。

また、open network の時代には、user/consumer自身がメディアになっていく可能性が高いわけだけれども、そのときに traditional なメディアがそこに介在しない可能性は大いにあるマーケットなので、その点は広告業界も危機感を持たないと。

という観点で話をしてきました。

また、最初に10minぐらいでスライド使って話す時間があったんですが、その中から1枚だけここにピックアップして紹介しておきます。

20081106 NewContextConference.jpg

traditonal ads と future ads の違いについて。

特に、

=demographics を狙うのではなく、tribes を狙うべし。
=メディアプラニングではなく、シナリオプラニングが大事
=コンテンツの間に挟まった広告から、人々の間にうまく入っていく広告へ

というのがこの図の中で言いたかったポイントです。

これらについての詳細については、おいおい、また書いていきます。

01:08 AM | コメント (0) | トラックバック

広告業界の営業スキルが、他の業界の営業スキルと違う、ということを端的にいうと。

■営業とは(“心ごころ”)

大阪イチ、広告に熱い男、通称「近ちゃん」が吼えてます。

しかし全く賛成です。

で、彼自身、もともと広告業界ではなく、違う分野からの転職組なんですが、彼のこのエントリーを読んでると、広告業界の営業に求められるスキルが他の業界に営業に求められるスキルと何が違うのかがほの見えてきます。

他の業界で営業やってきたからといって、広告業界の営業として転職してきても、戸惑い、そしてうまくいかない人がなぜ多いのか、そのポイントは、広告業界の「売り物」にあるでしょう。

“売れる”商品を売るだけなら、営業いりません。もし広告の「無人店舗」があるなら、そこに売れる商品を並べればいい(=広告マーケットプレイスの動き)。でも広告業界の営業が他の業界の営業と違うのは、常に広告主に「マーケティング課題」と向き合うことにある、ということ。

つまり、ある商品が「いる」か「いらない」かに対して「欲しいキモチにさせる」という説得型営業モデルではない。

そうではなくって、「課題に対して答えてくれるかどうか」を広告主は求めており、それに対して「うむ」と思ってくれるような手段を提供できるかどうかという納得型営業モデルじゃいけないわけで。

前者の場合は、商品についての価値を高くすることは意外と苦手。逆説的だけれども、モノを売ってるのであって、自分たちを売ってないから。つまり、自分たちの存在価値を商品の価格に付加価値として載せられないということ(わかるかな?)。

一方後者の場合、自分たち自身が売り物なのであって、広告商品というのはプランを構成するときのツールにすぎないので。

このあたりの違いが、広告業界における営業が必要とされるスキルと他業種におけるいわゆる営業との違い、というわけ。

昔の広告代理店では営業のことを「連絡」といってたんだけど、意外と今もう一度そのタイトルに戻したほうがいいかもね。

12:57 AM | コメント (0) | トラックバック

August 13, 2008

『明日の広告』と検索連動型広告と、広告が生み出す空気と、もろもろ。

月曜日に、電通時代の最後の上司であった、「さとなお」さんと飲んだ。

実際にはさとなおさんとじっくり飲んだのは、電通入社前(笑)なので、こういう会自体相当ご無沙汰だったんだけれども、お会いするのさえ相当久しぶり。

※きっかけは、たまたま京浜東北線の某駅そばの歯科医に通っている僕、しかも、予約に遅れそうで慌てていたところを発見され(笑)、メールをいただいたところから(^^;;;

さて、何人かの若手にも声をかけ、4人の20代の若者+さとなおさん+僕、となったのだが、やはりネタは『明日の広告』の話に。

この業界の本にしてはとんでもない部数になっており、おそらく業界市場最大の部数に到達するだろうこの本の中でも、多くの人が「広告とはラブレター」というところに感銘をうけているようだ。さとなおさんとも話をしていたのだが、実際にはこのフレーズは広告業界、いやトラディショナルな広告業界の中ではちょっとした人であれば、あまりにも普通に口にしていたし、たとえば僕が始めて同様のフレーズを聞いたのは博報堂時代の超すばらしいクリエイティブディレクターからだった。ただ、このフレーズは思ったほど世の中に浸透していなかったのだろう。そのフレーズがこの本を通じて世の中に広まった、特にネット広告業界の若者たちにも広がっていったのは非常に喜ばしいことだと僕は思う。

ネット広告業界の若者たちの中では、非常に閉塞感がある、と少なくとも僕は感じている。彼らの中には「広告業界に憧れて」、それ系の会社に入社を決めた、というのも多い。しかしながら、実際には、ネット広告の世界は、購買行動プロセスの下部の部分、いわゆる below the line といわれる、購買直前の行為が(相対的にマスメディアと比べて)捉えやすいから、そうした類の広告活動が中心になってしまっている。つまり、計数的・機能的な面での広告の面白さは楽しめるだろうが、創造的・エモーション的な面での広告を楽しむ機会は多くの場合ないだろう。

特に広告の後者の機能については、非常に重要なものであるにも関わらず、ネット広告業界の中には、それらについて教えられる人がいない環境なので、そもそも学ぶ機会が存在しない。

こないだも某若者に、ブランドやイメージの重要性について以下のような話をした。

同じミネラルウォーターが入っているペットボトルを二本用意。
片方はラベルがついてない。でももう片方には evian と書いたラベルが貼られている。
どちらをとるか?

多くの場合はラベルが貼られているほうを手にする。

機能的には変わらないかもしれないが、そこに加味されるブランドやイメージというもののポイントを表す、非常に簡単かつ重要なたとえである。

さて、そこでさとなおさんが『明日の広告』でも書かれている、「検索連動型広告は“広告”ではない」という話について。

これも飲みの席で、二人の見解として、まとまったんだけど、それは広告をどのように定義するか、による。当然と言えば当然だけど。

正直な話、僕自身は、検索連動型広告は「広告じゃない」と思っている派、だ。
むしろ、「24時間オープンしている営業窓口みたいなもの」という風に考えている。
生活者にとっての“検索”とは、いわば“問い合わせ”のようなものであって、それに対する窓口なんだと。つまり電話帳広告と一緒。

※まぁ「電話帳広告」って言うことばもあるということで広告の定義次第、ほんと。ただし電話帳広告がマスメディアと比較されることがないように、検索連動型広告は***より効果的です、ってのはまったくもっておかしい話。

ただ“電話帳”にしても“検索連動型広告”についてもどっちも「三河屋さん」的なもの。それも含めて「広義の広告」として、「検索連動型広告も広告」なのであって、狭義においては検索連動型広告は「広告」と考えないほうが正しいとらえ方だと思う。

明らかなのは、“検索連動型広告”というのはユーザーサイドの行動 action や、意図関心 intention があって初めて成立するものであり、じゃあその行動を促したのはなんのよ、と。従来の(狭義の)広告はどちらかといえば、こっちの「行動を促す」とか perception change の側。

そういうこともあり、僕自身は“検索連動型広告”というものは「スゴい、よくできてる」と思ったことはあっても、「素晴らしい」と思ったことは、正直ない。

だって、人の心を動かす、ってことでいえば、それはクリエイティブやコミュニケーションプランの領域であり、興味を発生させ理解させるといった「ふりむかせ」るための広告の世界。一方、検索連動型広告のように、すでに発生している興味にあわせるのであって、これはこれでテクノロジー的にはスゴいことなんだけれども、“ラブレター”にはなりえない。言ってみれば、「自分の好みの異性」をずらっと並べてるようなもんだし。そりゃ選ばれやすい。しかし、振り向いてくれないかもしれない相手を振り向かせる、っていうことも、がんばり次第。しかもがんばらないと、市場は広がらないし、新しい市場なんてつくれっこない(まぁだからこそ、トラディショナル広告の世界は難しさが伴う)。

また、検索連動型広告の世界では比較的知られた話だが、クリックされやすい広告とは知られたブランドの広告であることが多い。つまり、検索連動型広告というのも、商品棚に陳列された商品と同様、「ブランド親和性 brand affinity」が大事ということである。

ただし違うのは、「広告」のためのブランディングということになってしまうことだ。この点において、やはり検索連動型広告は、「営業窓口」と考え、自分たちの窓口を選んでもらうためには、そのほかのブランディング活動・マーケティング活動が必要である、ということになる。

そのようなブランドとの親和性を作るということと同様に、「広告(ないしは商品)が受け入れられやすい環境」というのも重要なテーマだと思う。

検索連動型広告は、「すでに広告(ないしは商品)が受け入れられやすい環境」に出現する。
一方、コミュニケーションプラニングは、「受け入れられやすい環境を作る」ことなのだ。そのために広告という手段をいかに使うのか。

Admosphere = Ad + Atmosphere = 広告によって作られた空気・雰囲気。

というものもちゃんととらえておかないと。

そのためにこれまでの先人の広告活動からも学ばないといけないし。
過去の広告、現在の広告、がわかんないのに、明日の広告、がわかるはずはなかろう。

ということなどを飲んでる最中、帰宅時、その後、も考えた会だった。


実は、このさとなおさん以外にも、もうひとりの電通時代の兼務先の上司や、博報堂時代の上司にお会いしたりしている。

自分自身の広告業界の役割について、色々と考えさせられるとともに、僕には僕がやらなければならないアクションがあるのだな、確信させられる日々。

07:39 AM | コメント (0) | トラックバック

August 10, 2008

マーケティングが埋めるギャップ

マーケティングが埋めるギャップは、

競合と自社とのギャップではなく、

顧客と自社との間に生じているギャップでなければならない。

前者は、その結果であり、目的ではない。

5:00am前に起床し、6:00am前に思いついた。
やっぱり早起きは三文の得か。いやそれ以上。

05:55 AM | コメント (0) | トラックバック

Publicisが超ウルトラC

意外と日本国内で話題になっていないこのネタ。

■Googleが、検索マーケティング事業のPerformicsをPublicis Groupeに売却した

Publicisは世界最大の広告会社で、傘下に、

Leo Burnett Worldwide
ここのコープレートサイトのクリエイティブはすばらしい。なぜ「一本の鉛筆」がシンボルなのかはこの会社の成り立ちを調べるとすぐにわかります。興味のあるひとは、このサイトを参照のこと。マルボロのカウボーイのクリエイティブはここが生み出した。またこの数年のUSにおける nintendo Wii のキャンペーンもここ。

Digitas 
デジタルに関わる広告ビジネスをやっているなら絶対にしっておかねばならない世界最大級のインタラクティブエージェンシー。2006年にPublicisが買収した。日本の複数の代理店が提携を申し込んでいたようだが、、、。

Saatchi & Saatchi
老舗広告代理店。最近、Saatch & Saatchi S という環境系専門のエージェンシーを作り、注目されている。

Fallon
カンヌ広告賞で「チタニウム」という賞が生まれるキッカケになった「BMW films」を生み出した

Bartle Bogle Hegarty (BBH)
49% の株式取得。
今注目されているクリエイティブエージェンシーのひとつ。

Starcom MediaVestGroup
ZenithOptimedia

どちらも世界有数のメディアエージェンシー

一方の Performics は、DoubleClickグループ内の、"Performance Marketing"の企業で、

Paid Search →日本でいういわゆる「SEM」
Natural Search →日本でいういわゆる「SEO」
Feeds
Paid Inclusion
Affiliate
etc

を主業務とする。

そのため、GoogleののAdWords/AdSenseとは相容れない部分(特に Natural Search 向けビジネス)があり、その動向についてはすでにいくつかの記事などで指摘されていた。

さて、とはいえ、Performicsは世界最上位の検索マーケティング会社である。
Publicis のグループ会社を見てもらえばわかるが、同グループにとっては、デジタルや検索領域はもっとも弱い領域で、Googleとの提携もそこを強くしたいと言う目論見が働いてた。

一方、ライバルの、マーチン・ソレル率いるWPPグループは、早い時期からインタラクティブエージェンシーの24/7 Real Media を買収したり、傘下のOgilvyは、OgilvyInteractive/OgilvyOne Worldwide、Grey は Grey Interactive、JWTは digital @JWT などといったトラディショナルエージェンシーのデジタル化を推し進め、メディアエージェンシーを束ねるGroupM主導で、Outrider(SEO)、Catalyst(SEO/Paid Search)、Quisma(Paid Search)などを統合させグループ内で使えるようにデジタル対応の道を着実にすすめてきていた。

そこに来て、いきなりオセロの色を変えるかのような Performics の事業譲渡。
これで一気に、少なくとも、Paid Search の分野では遅れを取り戻した。

きっと数日中に、WPPのマーチン・ソレルからはなんらかのメッセージは出てくるだろう。

また、Publicis については、電通との提携・資本関係が強固なため、今後の Performics の日本展開は電通グループで行うということもない話ではないと考えられる。
一方、現・電通グループ内の 24/7 search については、電通が 24/7 RM と提携したころはまだWPPグループではなかったのだが、買収された結果、現在のような"ねじれ"(=WPPグループの会社が電通グループ内にある)が生じている。電通からすれば、検索分野においては、WPPグループの系列会社を切り捨ててでも、Optとの提携他で解消できると想定していたかもしれないが、ここにきて"偶然"もう一枚の切符を手に入れた、ということになる。

激動の時代、だなあ。

12:10 AM | コメント (0) | トラックバック

August 09, 2008

無理やり表出しなくても、人は、興味をもったら調べたくなるんだ。

20080808-burst.jpg

オリンピックの開会式を見終わった後、iGoogleガジェット化した、”Google急上昇ワード”を見てみると、9位に開会式の演出をした映画監督、チャン・イーモウの名前が。

普通のことじゃん、って思った?

いや、普通テレビで、なんらかのキーワードがスーパー(キャプションとか)で入ってて「キーワードが目に入る」って、それで検索ってイメージが強いんだけど、実際、開会式を最初から最後までずっと見てても、アナウンサーは「チャン・イーモウ」をほんの数回しか言ってない。つまり、「キーワードが耳から」入って検索をしている人が9位になるだけいたってことだ。

今、「検索連動型CM」は画面最後にキーワードを入れるのが普通なわけなんだけれど、もしかして、「音声」面においても、〜と検索してね!、だけじゃなくって、もっと楽しくて興味をもたえるやり方あるんじゃないかな、と。

で、佐藤雅彦さんの手がけた、ポリンキーとかスコーンとかバザーるでござーるとか思い出したりした。

でも、やっぱり検索の本質は、「興味」そのものだよ。
その「興味」の発生のさせ方に“妙”がない、検索連動型CMとかクロスメディアキャンペーンって、うまくいかないと思うわけよ。

01:33 AM | コメント (0) | トラックバック

May 27, 2008

"mediologic"は何からつけたか。

このブログの mediologic という名称について、今まで書いたことがなかったので。

実はこのタイトルは、フランスの思想家・哲学者である、Regis Debray レジス・ドブレの提唱した、 mediologie メディオロジーという思想からとったもの。
※ちなみにこの学問研究の公式サイトはコチラ

ある研究者によれば

「メディオロジーとは、人間の象徴活動が媒介をつうじて他者に伝達し影響を与え行動に至る過程――つまり思想が力となり出来事となる過程――を、媒介(メディア)の物質的・技術的・組織的条件を記述することによって分析することをめざす学際的な企図を持つ学問である。」(上述のリンク)

ごくごく大雑把にいってしまえば、

・単なる「メディア」に関する研究ではなく、人間の思考がいかにして、何に媒介されて伝達され、そして行動に影響を与えるのか、についての学問である。
・また、「コミュニケーション」を空間の間を飛び交う情報として定義し、メディオロジーでは、それよりも「トランスミッション」という、つながった時間の中で思想や権力などがどのように出来事として展開されていくのかという点を分析する。

というもの。


非常にややこしい学問領域です。

しかしながら、

ある人間の考えが、
なぜその媒介を用いて伝えられ、
その媒介の結果、どのような影響を及ぼし、
そして出来事を生み出すのか。

という非常に面白い視点を与えてくれる学問であることは確かです。

もしご興味のある方がいましたら、以下をお読みになることをオススメします。

メディオロジー宣言 (レジス・ドブレ著作選)
レジス ドブレ 西垣 通
NTT出版
売り上げランキング: 27720

しかしフランス語の日本語訳含め、難解ではあるので、ざっと読んで全体像をつかむ、、、という程度がよいでしょう。


Googleによる「メディオロジー」の検索結果はコチラ


08:14 AM | コメント (0) | トラックバック

May 25, 2008

インターネット利用動向調査についての今後、に注意すること。

■「PV は伸びるものだという常識が通用しなくなっている」(Intenet.com)
■リッチコンテンツ普及でネット滞在時間が増加、PV数は減少傾向に(Watch)


「PVは伸びるものだと言う常識が通用しなくなっている」ということについては次のように考えられる。

全体的にいえるのは、
1.リッチメディア環境によって動画やフラッシュ対応ページでの、ページあたりの滞在時間が長くなり、結果として複数ページへの回覧が少なくなり、PV数が減少する。
2.AJAX型のサイトが増えることで、1ページ内でユーザー行動が完結することにもなるので、そもそも複数ページを回覧する必要性がなくなり、PV数が減少する。

ということ。
また、これ以外に各上位およびミドルクラスのサイトが経験しつつある状況として、
3.検索行動が普及することで、ロングテール上の小さなサイト/個人サイトに飛び、利用する人が増えている。結果として上位・ミドルクラスのサイトのPV数が相対的に減少する。
というものか。

※ちなみに会社の同僚がこういう記事を送ってきてくれました。この写真、最高じゃないですか?


以下、ネットレイティングス萩原社長のコメント。

Web 総利用時間が増加傾向にあるのに対し、総ページビュー数は減少傾向にあり、「PV は伸びるものだという常識が通用しなくなっている」
PV の減少が直接響いてくる Web 広告業界では「これからは時間を加味した広告商品を出していかなければならない」と警告している。

また、インターネット利用動向調査「NetView」の新システムに関しての説明は要注目。

パネル規模は、代表性を確保した RDD パネルに加えて「メガパネル」が追加され、大幅に拡大する。サンプル数が増加することにより、訪問者の少ないサイトについてもレポートが可能になるほか、個別サイトについても、より詳細な分析が可能になるという。

→検索行動が一般化することにより、大きなサイトだけでなく、小さなサイトにも飛んでいく人が大幅に増えているので、オンライン視聴率上も細かいサイトの利用動向調査は必須となってきている。

標準指標は、これまでは家庭データが事実上のデフォルト指標であったが、「家庭+職場データ」がデフォルト指標になる。これまでよりも正確な実態が反映されるようになり、職場での閲覧率が高いサイトについてもフェアな評価が可能となる。

→これは大きな進歩。ネット利用動向の本当の状況がわかるようになる。

集計方法は、物理的ドメインの集計から、URL をロールアップした、コンテンツグループ単位の集計となる。これによって同一カテゴリーでの比較が容易になる。

→サイトのランキングも大きく変わると思うので要注意。

収集技術においては、ブラウザだけではなく、アプリのトラッキングに対応、IM や、WMP、iTunes、Skype、Google Earth といったアプリベースのサービスも測定可能となる。

→PVだけでなく、「利用時間」を見ることが大事になってくるので。また、ブラウザの中で起こっていることだけが、「インターネット利用」ではないので。

そのほか、将来の予定としては、モバイルやストリーミングの調査に対応するという。モバイルに関しては、「カミングスーンといっていい状況である」とのことだ。

→楽しみ。

03:42 PM | コメント (0) | トラックバック

May 18, 2008

YouTube Insightの機能拡張:動画視聴傾向分析がより詳細に。

■広告工学 - News and Insight of Ad Technology | YouTube: 動画視聴傾向を分析するツール、拡張。

YouTubeの“マイアカウント”内で利用できる、YouTube Insight が機能拡張。

チャンネル単位での視聴傾向がわかるとともに、デモグラフィックな属性データについても入手可能に。

YTinsight-channel_level.png
チャンネル単位でのデータ
YTinsight-demographic.png
デモグラフィックなデータも
.

これで、ブランドチャンネルやバイラルな動画キャンペーンを行った際の分析がよりしやすくなった。

01:44 PM | コメント (0) | トラックバック

January 21, 2008

んんんんんんんんんんんんん

悩むっ!(笑

非常に前向きに悩み中(^−^;;;

01:09 AM | コメント (0) | トラックバック

December 22, 2007

放送法改正!:放送と通信のクロスオーヴァーが遂にはじまる

■改正放送法 マスメディア集中排除原則を大幅緩和 - MSN産経ニュース
■放送法改正:NHK過去番組、ネット配信解禁--民放、ワンセグ独自番組可能に
■放送法改正案,12月21日の参院本会議で可決・成立,NHKがコメント発表 -ITpro

ついに放送法改正!やっと新しいメディアの時代の幕開けだ。

昭和25年の制定以来、限られた電波資源を守る、表現の自由・言論の多様性を守る、といった要素もあった放送法だが、インターネットが普及するにつれ「足枷」になってきていたのも事実。

今回のポイントは、

(1)「マスメディア集中排除原則」の緩和。これにより、これまで不可能だった各ネットワーク局間で「認定放送持ち株会社制度」が可能となる。日本のテレビ業界においては、互いに20%以上の株式を持つことができなかったため、地方局とキー局・準キー局は互いに独立性を保っていたわけだが、これから34%以上や100%子会社も可能になるため、は実質的に「同じ企業グループ」として生きていくことができる。つまり、欧米的な「メディアコングロマリット」化が可能になり、互いのコンテンツや設備投資の融通が可能になる(しかしながら地方独自の番組が作りにくくなるのではないか、という声もあり)。

(2)NHKが過去の番組のインターネット放送を開始することに。ご存知のようにNHKは膨大なコンテンツを持っている一方、通称NHK法などの縛りからネットでの放送が難しい状況にあった。本改定により、埼玉県川口市に作ったNHKアーカイブスがついにそのチカラを発揮する。以前のニュースでは08年4月からサービスが開始されるとの話だったが、まさにタイミングが会う。

(3)ワンセグ専用番組も可能に。現在は通常の地上波放送を受信してるにすぎないが、携帯というメディアの文法・シチュエーションにあった番組を放送することが可能になる。おそらくショッピングチャンネルなどが増える?

(4)番組への規制強化策は削除された

などなど。

2011年の地上波デジタル開始以前に放送の変革は起こると思っていたが、予想どおり。

この変革がもたらすものを今後予想して書き連ねていこうと思う。

ヒントは、テレビ局は収益の多様化(特に広告収入ないしは“従来型広告”収入以外)を模索し始め、コングロマリット化によるガバナンスとコスト志向を強めるということか。そんな時代に、従来型広告代理店は果たしてついていけるのだろうか?

11:04 PM | コメント (0) | トラックバック

December 12, 2007

"Search Branding" について真剣に考えるときだ。

さて。誤解を恐れずに言うと、CPA Cost Per Acquisition (獲得単価)ばかりに注目した検索連動型広告の利用法は、検索連動型広告の可能性を大きく捻じ曲げている、と以前より思っている。僕自身は広告会社自体も含めて広告とネット業界にどっぷりハマっているわけだが、特に検索連動型広告の業界では、(言い方悪いが)“猫も杓子もROI”な状況、及び、“検索連動型広告中毒患者”を多数見かける。これらがダメ、というわけではないが、購買行動プロセスにおける極々購買に近い部分だけを見ているに過ぎないのに「検索連動型広告は(広告)効果が高い」なんて非常にナンセンス。実際には、そこにいたるまでに様々な情報プロセスを得て“購買”に至るわけであって、たまたま“検索されやすい”商品、つまり事前に情報収集が必要なタイプの商品、に向いていて、しかもそれらの商品は従来の広告が不得意としていた部分。だから「検索連動型広告」は(それらから見ると)“うまく”行ってるのであって、実際には、コモディティ型の商品の広告には(一般的には)不向きだ、と言われているわけだ。

※とにかく、広告やマーケティング及び消費者の購買プロセス全体を見渡す必要が、検索連動型広告従事者、CPAを追いかけているネット広告従事者たちにはある。これをしなければ数年後、ネット広告業界は大量に発生したイナゴの大群が畑を食い荒らすのと同じ状況になるだろう。

さて、そこで検索連動型広告の可能性を歪曲しないためにも、この記事をぜひ読まれたし。

■Top Spots in Search and Paid Listings Prove Key for Branding

Google + 調査会社 Enquiro による、検索結果/検索連動型広告とブランディングの相関関係に関する調査結果である。


おそらくそうだろう、と思われてきたことが"調査"として証明された、というわけ。
(とはいえ、第三者的かというとそうではないが)

eye-tracking はweb UI の業界ではめずらしくない手法だが、通常はユーザーインターフェース調査、heat spot(heat map)(よく見られているところの確認)に使われることが多く、これを用いることでweb上の広告とブランディングとの相関関係が計れるだろうと言われてきた。

※ちなみに文中にある "affinity" はブランド論の中で出てくる言葉で、「ブランドとの親和性」を指す。ブランド認知 brand awareness、ブランド連想 brand association、ブランド好意度 brand familiarity、 などとはまた別の概念で、ブランドとの"距離感"に近い概念。(※ ブランド想起 brand recall、助成ブランド想起 aided brand recall)

(記事を抄訳すると)

検索結果及び検索連動型広告にブランド名(※つまり企業名商品名関わらず)が現れることと、消費者のブランド親和性、ブランド想起、購入意向につながる。

ホンダのキャンペーン("燃費"訴求)の場合、購入プロセスの初期段階にいる消費者を対象にした調査によると、

* 検索結果及び検索連動型広告の最上位に「ホンダ」(という言葉)を見たオンライン消費者の16%が、「ホンダ車はエンジン効率がいい」と考えるようになった。
* 42%の消費者が、通常の検索結果だけ、よりも、広告スペースと通常の検索結果の両方に社名が出たほうが、ブランド想起をしやすいとしている。
* 広告掲載と検索連動型広告がともに最上位の場合、ホンダ車の購入意向は8%上昇し、それらのページに出なかった多社の場合、購入意向が16%も減少している。


ということらしい。


さて、“検索連動型広告中毒”の皆さん。
あなたたちのやっていることが、企業のマーケティングの“どの部分”に貢献しているのかぜひ再確認してみてください。もしそれが「購買直前」だけだとしたら、あなたがやっていることは、極々一部に過ぎないのです。言い換えれば、あなたたちの知識がブランディングの世界に新しい波を起こすことができるかもしれないわけです。

Stand up !

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November 03, 2007

「僕らは業務量・質とかプラニングとかではお金もらえません。なのでコミッションでお金ください。」

「僕らは業務量・質とかプラニングとかではお金もらえません。なのでコミッションでお金ください。」って言ってるようなものなのだけれど。

それって、広告業界の構造的な課題を広告主に押し付けてないかい?と思えてしまう、広告料金の値引きの話に関する2つのエントリ。

■ネット広告における値引き以上の付加価値とは〜長期的視点で広告効果を上げる施策〜Webマーケティングガイド

■インターネット広告のひみつ - ブログ: 広告会社への値引き交渉は広告主に不利益

この2つのエントリーを読んで違和感を感じたんだが、

「広告代理店が得ている代理店マージンは、媒体毎に異なるものの、概ね売上の15〜20%程度であり、代理店で値引くにも限界がある。」(Webマーケティングガイド)
「「値引き」を行うことは一時的に費用対効果を良くすることができる。しかし、その「値引き」によって広告代理店の提供する様々な付加価値・サービス(コンサルティングやカイゼン、日々の運用やクリエイティブ制作、レポーティング)などを十分に受けられなければ、広告掲載後でも継続的に広告効果を高めるための仕組み作りを十分に行えない。」(Webマーケティングガイド)
「気持ちよく仕事を進めるために、「北風と太陽」や「性善説と性悪説」といった先人の知恵、「外発的動機付けと内発的動機付け」といった心理学を学習したい。」(インターネット広告のひみつ)

そもそも媒体マージンの15%〜20%によって、プランニングのフィーを含んでいることが構造的な問題なんだと思うのだが、この2つのエントリーでは、むしろ「クリエイティブ含むプランニングのクオリティを維持するために媒体マージンは現状維持で値引きはよくない」としている点で、非常に違和感。この違和感はこの2つのエントリーが、インターネット広告関連のブログから来ていることにある。だって、↑のような議論はトラディショナル広告代理店の話みたいなんだもん。

また、

「大手メディアや大手広告会社の社員が高額の給料を手にしていることを考えると、値引きを求める気持ちもわかるが。」(インターネット広告のひみつ)

というエントリーは全くもって広告主をバカにしているとしか思えない。広告主は、広告代理店の給料が高いからといって値引き交渉をしかけてくるわけではなく、そもそも代理店〜媒体間の媒体取引が不透明なことがその原因なことと、広告代理店側が15%〜20%のマージンを取るだけのパフォーマンスを「媒体取引」において発揮しているのか?という疑問があるからだ。つまり、高い給料分の仕事をして欲しい、ってこと。当然、その「媒体取引マージン」分のパフォーマンスをエビデンスできるなら、広告主だって文句言えないわけで。

この両エントリー、今回については自分たちのビジネスの将来性について保守的かつ現状維持的な視点でしかないように思える。。どちらも僕よりも若い人が書いているはずで、かつネット広告業界というチャレンジなフィールドにも関わらず、こりゃまずい。

付け加えると、日本においては、媒体マージンというのは、媒体社が広告代理店の働きに対して支払うものであって、媒体社が値引きをしないのは、広告主との直接取引きをしていないから、そもそも値引きのテーブルに載ること自体が商流上ナンセンスなのだ。

これを変えるためには、すべての媒体取引をグロス商売からネット商売に切り替え、広告代理店は媒体取引のマージンをネット金額に上乗せして広告主に請求し、その他のコストは広告主に請求する、という方法しかない。このチャレンジをせずして、広告主は値引きをするな、媒体社は値引きに応じるべし、とするのはナンセンス。構造的に課題を持っているのは、プランニングに対して金を取って来れない広告代理店側にあるのだから。

プラニングで金をとるのは難しいって?

それは勉強不足じゃないかな。
広告業界及び周辺業界でプラニングで生計立ててる会社なんて想像以上に結構ありますよ。

ただし、媒体取引とプラニングフィーで生計立てることについてはそれぞれ次のメリット/デメリットあり。

媒体取引についてのメリットは、概してプラニング料よりも大きい金額が手に入り、かつ一定のマージン(コミッション)が入るため、扱い額が大きいほど、利益が大きくなる。また、プラニングをコストとしてみた場合吸収しやすい(そう「コスト」と見ること自体が間違いなんだけどね)。一方で、売上・利益が落ちたときの人員施策が立てにくい。

プラニングフィーで生計立てる場合のメリットは、その人的コストに応じて収入を得ることになるので、人員施策が立てやすい(リストラについても)。また、人的コストを中心にしてコスト構造ができあがり、媒体取引のように資本がいらない。

ま、実際には両者のハイブリッドモデルがいいわけで、現時点では媒体取引によってしまっている、広告代理店の利益構造的課題ってわけなんだけどね。

しかし、、、何度もいうが、このエントリが、この2つのブログから出てくるとは...、残念

いずれにせよ、自分たちの価値を売れない限り、「コミッション」であれ、「フィー」であれ、お客様からどんな名目であってもお金をいただけないものなのだ、という至極普通のことを理解すべきだ。


[ 広告業界 取引 ]でWeb検索してみる。

07:34 PM | コメント (1) | トラックバック

September 18, 2007

次世代型広告マンは、大手広告代理店には作れない?

■次世代型広告マンの育成プロセス:コラム - CNET Japan

横山さん、なかなか辛らつな。

でも、僕も正直、「新しい時代の広告マン」への要請は、すでにこの5年ぐらいの間で起こり続けていることだと思うし、どれだけ、大手広告主の人々が「いや、本気になったらうちもできる」と言おうが、じゃその本気についていつ見せてくれるの?な状況なわけだ。それもそのはず、横山さんの言を借りると、

広告会社は大概マス広告枠を売るために何十年もかけて作り上げた職能と組織体制で編成されている。広告会社における分業制は、マス広告枠を売るためにできている。このフォーメーションとそれぞれの職能形成のプロセスのなかにいては、次世代型にスキルを変革するのはまず無理である。

というわけだ。

横山さん的には、

「次世代広告マンの育成」を考えると、ネット広告スキルをベースにした人材と、従来の広告マンでもコミュニケーション開発のスキルを持った人材との融合に大きなチャンスがあると思う。従来の広告文化で育った者と、ネット広告文化で育った者とで創るハイブリッド効果が次世代の広告を動かす源泉となると思う。

とされているわけだが、僕の経験として、従来の広告マンの中で、次世代に対応できる“コミュニケーション開発”のスキルセットを持った人は合計して20人もいないのではないか、と思う。

期せずして、今日ふらりと遊びにいったスダシンさんのところで見つけた日経新聞9/16付朝刊に、電通の高嶋社長のコメントが載っていた。それによると、電通は媒体を横断的にプラニングできる『ストラテジスト』を育成することに注力するとのことだ。

こうした大手広告代理店の動きは非常に注目に値するし、その方向性は妥当なものであると思う。しかしながら、では誰がそれを教えるのか? という点に目を向けると疑問点が残る。結局そこで古い枠組みでしか発想できない人々が集まってしまうと、うまくいかないわけで、教える立場になれる人材がいるのかどうか...。

結局は、既存大手広告代理店の問題は、「(市場にあった)人材の再生産」に失敗していることにあるのではないか? むしろ、市場に対して的確なコミュニケーションプランを提案しなければならない広告会社自体が、市場からズレた、変化に対応していない「人材の再生産」を行っていることにあるのではないか?

と思うのだが...。

よく思うのだが、広告業界・広告会社で優秀だ、と思われた人ほど、独立ないしはまったく別の職についているケースが多い。つまり広告会社に残ることをしないので、結局は優秀な人材の再生産がされない構造になっている。これを防ぐには会社自身が魅力ある存在になるしかないのだが、実際のところは、また横山さんの言を借りると、

「インターネットの登場で、ビジネス環境は大きく変わるのだろうが、従来のビジネスモデルも生き残るのか、生き残るとするとどの程度なのか……。このままやっていけるものなら、せっかく創ったビジネスモデルをわざわざ自ら壊すこともないし……」これが、業界の素直な気持ちである。

といった感じで、問題の先延ばしをし続けている。

昔、本田宗一郎は次のように言ったらしい、

「怖いのは失敗することではなく、失敗を恐れて何もしないことだ。」

先延ばし=何もしないこと、では済まされない状況になっているわけで、それはきっと死を意味する。

広告業界の最大の危機的状況は、実はメディアの変化自体にあるのではない。それすらも外的要因のひとつであり、集約すれば、人材の育成の機能不完全にあるのだ。

しかし、広告業界自体は企業のマーケティング活動が続く限りずっと存在し続ける。次世代の広告マンの育成とは、あくまでも時代の要請に対応した存在なのである。

ドラッカーいわく、

「我々が行動可能なのは現在であり、また未来のみである」

広告業界の人材問題関連のエントリーは、下記のとおり。


■広告業界の人材枯渇問題に関する一文
■教育の再生と人材
■WPP・マーチン・ソレル、語る
■業界の雄、教えを請う
■WPPのMBAプログラム
■採用の陳腐化・形骸化ってさー
■なぜあの会社を辞めるのか、辞めたのか〜尊敬できる中堅クラスの不在
■自分自身をマーケティングする、ということ
■シリーズ『電博決算を読む』を読む


 

10:23 PM | コメント (0) | トラックバック

September 09, 2007

「検索エンジンと広告」終了

■ブログ終了のお知らせ (検索エンジンと広告)

お疲れ様でした。

検索(及び検索連動型広告)というものはそれ自体広告の革新であったし、一方で検索(及び検索連動型広告)というものは、ユーザーの「何かを探そう」という意思があってはじめて機能する、というものなので、それ自体が単体で存在しえるものでもない。

ユーザーが検索にたどり着くのは、なんらかの契機があってこそ。たとえば、友人に聞いて興味をもった情報を深堀する、カラダに違和感があって病気じゃないか調べる、今日の夕食のレシピにこまって冷蔵庫にある材料でなにかできないか調べる、昇給したので保険を見直す...etc。これら"intention"に基づいて集まった"intender"が集まるのが、検索なのだ。

で、それを広告的手法にしたものが、“(各種)広告でキーワード露出”⇒“検索誘引”というもの。当然、その広告そのものあるいは商品そのものが、消費者にとって目を引くもの、メリットのあるものでないと、そもそも検索されないのだが、キーワードを各種メディアで伝えることで、"intender"となる人を増やす、ということを目論みるのはすでに普通の広告手法、いや、デフォルトの広告手法となっている。

たとえば、「CMに検索窓をつける時代は終わった」というコトバもよく聞かれるが、それはCMの作り手そのものの飽きであるとともに、WEBに誘引するような(=つまり消費者が興味を持てるような)CMを制作できない、あるいは検索に理解を示さないCMクリエイターたちの歪んだ感情だったり、あるいは、検索連動型広告業界に従事する人たちのTVCMなどの“華やか”なマス広告業界へのルサンチマンなんじゃないか、と思う。

発展的に書かれたこのような記事でさえ、ネガティブと捕らえられかねない表題になっているぐらいに、「広告 to Search」というのは正等に評価されていないのだろう。

この「検索エンジンと広告」を管理している人物に話を聞いたことがある。

「このブログ自体は、Mass to Search を普及させたかもしれない。でもそれがあまりにも拡がりすぎて、当たり前になるとともに、その先には、飽きられて“あの手法は終わったよね”と言われるのではないか」と以前から心配されていた。

きっとそうしたことからも、そろそろ潮時を考えられたのかもしれない。

しかしながら、「検索エンジンと広告」というブログは、従来型広告業と検索連動型広告を結びつけるということについて、マーケットでの理解促進に貢献しつづけた偉大な功績がある。

なので、このブログは更新しなくなったとしても、この時代の広告史としてずっと残していって欲しいものだ。

09:57 PM | コメント (0) | トラックバック

September 01, 2007

"intender" を増やすこと。

ふとひらめいたこと。

searchの世界の仕事をしていると、search engine marketing にどっぷりハマッている人にとっては、search というのは(それが単体で)ホントにすごいツールだと思われてるんだなあ、と感じることがある。僕にとってはそれがすごい違和感であり、そういう人はマーケティングの下部構造の部分、つまり購買行動プロセスでいうと、購買直前に近いところしか見てないんだろうな、と思う。だって大概、こういう人たちは、ブランディングには否定的で、しかも長期・中期のマーケティング・コミュニケーション活動に興味を示さず、時には「マス広告って効果ないですよね」とか「テレビCMから予算をとってきましょう」とか言っちゃうもんだから、正直、めちゃくちゃ部分しか見てへんやんけ、こいつら!と思って、しかも視野の狭い人間は、広い視野の存在を認めたがらないもんだから、話がかみ合わなくってますますややこしかったりする。

と言っててもしょうがないなあ、とここしばらく思っていたのだが、そこでふとこうした、search marketing centric だったりする人たちとも共有できるキーワードを思いついたので、これが "search" とディスプレイ広告・動画広告やbranding(あるいは、「ネット」と「マス」)とかいう世界を結びつければいいな、と思う。

それが、"intender"という言葉。

search という行為は、すでにintentionのハッキリした人をつかまえることに、非常に効果を発揮する。

それもそのはず、searchする人はすでに入力すべきキーワードを持っている人であって、言い換えれば、searchをする人は、すでに何かの意図をもっている人(=intender)だから。

では、その intender をどうやって増やすのか? 例えば、そこにディスプレイ広告(バナー広告)の復権があるんじゃないかな、と。

これまでにもディスプレイ広告(バナー広告)の効果について view through 効果
(日本では"ポストインプレッション効果"と呼ばれる)があるのではないか、といわれてきた(特にDACはこの調査を積極的に行っていたが、なかなか「だからなんなの?」という目で見られることが多かったけど、可愛そうに...)。しかしながら、search との併用・連動によって、ディスプレイ広告の効果を計りやすくなってきたのである。

また、オンラインのディスプレイ広告に関して言えば、同じネットの世界なので、search という行為に結びつきやすい、親和性が高いとも考えられる。

search については、検索連動型広告とorganic search、双方からサイトへの流入を見なければ、ディスプレイ広告と search の連動した効果を計ることはできないので、Google Analytics に代表されるような検索連動型広告と通常の検索結果(organic search)の両方を検証しやすいアクセス解析ツールの利用はこれからのオンラインを中心とした広告のキャンペーンにおいては必須となるはず(ただ単にサイト内の導線分析をするだけでなくてね。むしろ流入分析ツールとして広告マンはアクセス解析ツールを使いこなすべき(ってこの手の話を”69の日”でやったな(笑)すでに大昔な感じが))。

このサイトへのトラフィックの分析(流入の分析)まで視点を持つことで、intender を増やす、というブランディング(ここでは狭義に"商品知名・認知・理解・購入意向から購買行動の直前"までの消費者行動を促進する行為とする)
までが見えやすくなるので、効果的な広告キャンペーン・プラニングと効果測定がしやすくなるだろう。

最近、僕は仕事の場で "beyond search" というコトバを使うことが多いのだが、人によっては search を捨てるとか言う意味に取ってる人もいるかもしれない。しかし本意は、 search を捨てることではなく、searchよりも上の funnel (購買行動の上部部分)にも注目すべきだということであり、
つまりそれは、「これからは "intender" を増やす、という視点を持つべきだ」、という提案でもある。"

なので、検索サイトに集まる人を、=検索する人、と解釈するのではなく、=intender (なんらかの意図を持って集まる人)と解釈し、それをいかにして増やすのか?を、特に広告人やマーケッターはプランニングしていかなければならない。

※と、考えると、Googleのサイトターゲティングやコンテンツターゲティングを使ったディスプレイ広告や動画広告の使い道、や Google Analytics をなぜつかうべきなのかが、なんとなくわかってきたりする。え?しませんか?(笑

09:45 AM | コメント (0) | トラックバック

August 14, 2007

“マス広告はなぜ売れなくなっているのか”

これがブログのいいところ。集合知。

僕が以前に書いたエントリについて、よりenhancementして的確な仮説を立てられている。

■La Pensee マス広告はなぜ売れなくなっているのか

短期的成果追求、予算削減圧力、費用対効果の説明責任により細分化されたメディアの創出が加速したこと、それにインターネットの浸透を起点とした消費者のメディア視聴行動の変化が起こり(特に若い世代の新聞離れは、急激に起こっている)、加えて企業のモノづくり、流通の技術革新による細分化されたニーズへの対応が進んだこと、さらに、マーケティング手法の多様化が重なって、マス広告への相対的予算配分が減ってきていること、これがマスメディアの地盤沈下の背景ではないかと考える。

なるほど、「Pensee」な名を冠するブログだけあって、すばらしい。

ちなみにこの仮説が成立するのであれば、マスメディアの地盤沈下は大いに防ぐことができる可能性がある。

ヒントは、マスメディアそのものが本当にドラスティックに弱まっているのか?にある。

僕はむしろ「広告メディアとしてのマスメディア」について再考すべきで、特に、広告枠のあり方やセールスモデルが今のマーケティングの流れにあわなくなってきていると思っているので。

ここから先は内緒w

08:58 AM | コメント (1) | トラックバック

August 10, 2007

「日本市場は特殊」は日本市場の遅れを生み出す

電通 アベニューA レイザーフィッシュの渡邊竜介社長がすごいいいことを書かれています。

■「広告会社は変われるか」 - Reo blog

私が今一番心配なことは、「日本市場は特殊」という状況が今後も続いてしまうのではないかということです。短期的には、既存プレイヤー、特に業界の雄である電通にとっては、都合がいいことかもしれません。しかし残念ながら、この特殊性は決して継続しません。その時に、国内のプレイヤーがグローバル競争に乗り遅れ、全く対抗力がなくなってしまってはいけない。かつて日本の金融業界が経験したように。

携帯電話業界はグローバルに見てもいち早く成長したことは紛れもない事実。しかしながら、「日本市場は特殊」な環境を作った結果、特に携帯電話メーカーという市場では、上位に日本のメーカーの姿がまったく見られない。特殊な市場でしか勝負ができない、ということはすなわち規模の大きい市場(US市場や世界市場)で勝負をしている企業並みのコストの低減を生み出す術を持たないということだと僕は思っています。特に携帯市場はそうした状況です。

さて、広告市場においてはどうか。

これまでの広告ビジネスのように、アナログな不動産型商売だけならよかったかもしれない。
でも実際には、今の広告ビジネスは「テクノロジーの戦い」に突入しており、広告ビジネスの低コスト化が広告主や媒体社、そして消費者のベネフィットにつながる時代に突入しています。

なので、渡邊さんの指摘は鋭く、日本の広告ビジネスもグローバル競争に乗り遅れるとすれば、それは単なる広告会社間の買収競争にあるのではなく、上記したようなもっと別の観点から乗り遅れる可能性が大いにあることは否めない。

ただその際に、そうした競争のプレイヤーに真っ向から勝負を挑むのか、提携をするのか、あるいは、それらの時代に突入した際のビジネスチャンスを考え、準備するのか。

その戦略と戦術によって、これから10年間の日本の広告市場でどのように生き残っていくのか、すべての広告会社・広告ビジネスが問われている。


広告会社は変われるか―マスメディア依存体質からの脱却シナリオ
広告会社は変われるか―マスメディア依存体質からの脱却シナリオ藤原 治

おすすめ平均
stars電通のレベルの低さがよく出ている
starsこのままではマズいという気持ちは受け取りました
starsこの本こそが広告会社が変われないことを証明してしまったのかもしれない。
stars中小経営者にオススメ。
stars甘い分析である

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05:43 PM | コメント (0) | トラックバック

July 25, 2007

二つの指標を使いこなせ

■YouTubeが4位、2chが6位――ネット利用時間ランキング - ITmedia News

おお、予想通り。

総利用時間とは、家庭内のネットユーザーが、各サイトで費やした時間の合計。動画サイトや、Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)を活用したサイトなど、画面遷移が少ないためPVが低く出がちなサイトの利用状況を、PV以外の指標でとらえようと考案された

この指標だと、Youtubeは上位に上がる(10位→4位)し、Googleはランキングが落ちる(4位→12位)。

Googleの場合は、

「短時間で目的のサイトに誘導するという検索サイトの特性によるものだろう」(同社)

ということでもある。

しかしながら、PV数が多いからといって、はたまた総利用時間が多いからといって、すなわちどの広告主にでも、いい広告メディア、というわけではない

なので、PV数と総利用時間、両方をうまく見ながら、キャンペーンを考える場合どっちのメディアのほうがフィットするか、を見極めなくちゃいけない。

新しい指標が出てきたからといって、これまで使ってきた指標がダメ、というわけではないので。

ちなみに、総利用時間で見ると、ロングテール上のサイトの1ページあたりの利用時間は小さいかもしれないが、そこを束ねると、大きなメディアになる可能性が高い。なぜなら、PV数で見ると上位のサイトは検索エンジンを持つポータルサイトが多く、“PV数が多い=検索結果に出てくる、ロングテール上のサイトの訪問者も多い”と考えられるので。しかもいった先のサイトってユーザーにとっては非常にホットな情報が書かれているわけで、そこにその情報に応じた広告が出てたら、ユーザーにとってもハッピーだし、広告主にとってもハッピーだよね。

05:26 PM | コメント (0) | トラックバック

「パブリックな意識」と「学習の高速道路」

■My Life Between Silicon Valley and Japan - 英語圏の「独走」を許す「パブリックな意識」の差

非常に、示唆的。

ちょうど昨晩はとあるビジネススクールで講師を務めてきたのだが、オープンソース化や、情報をオープンにすること、について非常に嫌悪感を示したり、理解できない人がいたのは、このコラムと関係しそうだ。

↑の人々の特徴は、企業は情報を隠し持つことによって自らのポジションを得ることができていて、それを晒すと利益確保もできない、という考え方にとらわれすぎている、ということ。

利益の確保の方法すら変わるかもしれないのに。

エコノミーのインフラが変化してしまえば企業のポジションでさえ揺らいでしまう。

そうした大局から物事の変化をとらえないと、今の変化に昔からのやり方を通そうとしても、ムダ。

05:15 PM | コメント (0) | トラックバック

July 03, 2007

牧場、閉場。

goodbye_sodanbokujo.jpg

僕が、二度目に広告代理店に在籍していたときに、もっとも自分らしい仕事をしたな、と思っていた『牛乳に相談だ。』のwebサイト(制作:bascule)がいったん終わるらしい。

まぁ、もともとキャンペーンサイトなので、終了するのは普通なんだが、なんともさびしい。

この『牛乳に相談だ。』のサイトは、ティザー期に牧場建設中の様子を見せるためのブログを作ったり、サイトへの誘引及び掲示板システム及びパトロールを『キャスフィ』に頼み、これまた将来有望(そう)なカワモト君というその運営者に出会ったり、また、「CGMで成功したいサイトは、ターゲットユーザーが作っているコミュニティの横にパビリオンのように作れ、そのコミュニティやSNSそのものに入り込むな!」というタカヒロテーゼその30番目ぐらいができたり、と、色々感慨深い。

なによりも、そういう場を与えてくれた、前職場と広告主の皆さん、及び一緒に仕事をしたスタッフに本当に感謝いたします。

ありがとうございます。

しかし、僕の後を引き継いで仕事をしていた電通テックから電通に出向しているO君が、この相談牧場終了の話をチラッとも僕にしてこなかったのは非常に残念。彼は、ギョーカイ人っぽく振舞うようにどんどんなっていく一方、(僕の在職中)相当厳しく言ったにも関わらず、仕事面でこうした義理人情に関わる部分についてはまったく成長していないようだ。

仕事とは「仕える事」と書くように、本来的には頭を下げながら進み、そして、結果として自らを成長させるものなのではないかと思う(だからこそ自らの作った広告を「作品」と呼ぶクリエイターはその真逆だと思うし、好きではない)。

そういった意味で、僕が『牛乳に相談だ。』の「仕事」をさせていただいた中で、もっとも自分ができなかった、あるいは、抜けもれていた/できなかった「仕事」とは、そのO君の成長を促すことができなかったことだ。

この点において、今後の自分の反省点として、今回の『牛乳に相談だ。』の「相談牧場」閉場をしっかり受け止めなければいけないのかもしれない。

02:10 AM | コメント (1) | トラックバック

June 19, 2007

シリーズ『電博決算を読む』を読む

博報堂時代からの大先輩であり、マーケティング初心者向け名著、『マーケティング企画技術』の著者でもある、山本直人さんが自身のブログでシリーズ・エントリ。そろそろ一段落(?)したようなので、ここにあげておきます。

■『電博決算を読む』

めちゃくちゃ面白いです。
広告代理店の将来は、人材育成と決算から多くを読みとれる、というのは僕の持論でもありますので、ぜひ↑の文章、お読みください。

なんとなく、いつだったかの直人さんと僕との普段の会話を思い出します(笑

また、今回のシリーズでの名言は、

「マス広告が、マーケティング・コミュニケーションの必修科目から、選択科目になったということが、ようやくハッキリしたということだろう。いや、もともと選択科目なのを、必修と錯覚していた面もあるわけで。」

かな。

ちなみに、山本さんの本、で特におススメ。

マーケティング企画技術―マーケティング・マインド養成講座
マーケティング企画技術―マーケティング・マインド養成講座山本 直人

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starsグッドキャリア。就活前に読むといいとおもう!!
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その他の著作は↓からどうぞ。


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20代会社員の疑問―いま、働くこと山本 直人

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starsなるほどね
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売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門
売れないのは誰のせい?―最新マーケティング入門山本 直人


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あ、もしかして、これが例の本か。

08:49 AM | コメント (0) | トラックバック

June 10, 2007

MicroAd Retargeting について思ったこと〜ネットマーケティングフォーラムを経て

(あまり特定のサービスについて、ネガティブなコメントをこのブログではっきりと述べることは避けてきたが、今回ばかりは周囲の声も大きいので書くことにした)

■逃した見込み顧客を取り戻せ--サイバーエージェント、リターゲティング広告を開始 - CNET Japan

先週開催された『ネットマーケティングフォーラム』でただ一つだけ出たワークショップがある。
それはサイバーエージェント(7月1日付けでスピンアウトの株式会社マイクロアド)が提供する『MicroAd Retargeting』セッションだ。

このセッションの最後に設けられた質疑応答で、アメーバブログ事業の本部長を長く務め、今回の株式会社マイクロアドの社長に就任する渡辺健太郎氏に、いくつかの質問をぶつけてみた。

この件が、なぜか話題になってしまっており(苦笑)、「タカヒロが渡辺氏に噛み付いた」という噂とか、あるいは、サイバーエージェント社内では一部で「あの商品は大丈夫なのか?」といった空気も流れている、という話が聞こえてきている。

まぁほおっておこうか、と思っていたら、土曜日の午前11時頃に某氏から連絡が来て、「あの件に関しては、渡辺氏にもわかっていない部分