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YouTubeの競合は香港からやってくる?

■MEGAVIDEO

香港発の強力?な動画共有サイト、登場。

このMEGAVIDEO、面白いモデルを持っている。

動画を視聴するだけであれば「非会員」でよいし、YouTubeやニコニコ動画よりもはるかに長い尺の動画を見ることができる。しかしこれら動画をアップロードするには「会員」にならなければならず(このあたりはYouTubeもニコ動も同じか)、しかも優先的にエンコード、サイト内でプロモートされるには、より上位の有料会員になる必要がある。ちなみに一般会員ではファイルサイズは500MBが上限、「プレミアム会員」では5GBなので相当の尺の動画が流せる計算になる。

また単なる「会員」であれば動画をアップロードできる権利を得るだけだが、有料の「プレミアム会員」になれば動画の視聴回数に応じて報酬を受け取れ、かつこれから始まるというMAGCLICKという広告サービスによって発生する広告収入も100%会員のものになるという。

つまり、たとえば良質かつ視聴を見込める動画コンテンツホルダーであれば、少額の会費を払うことで(もしかすると)それを超える収入をMEGAVIDEOというプラットフォームを通じて得ることができるかもしれない、ということなのだ。

非常に面白いビジネスモデルが推測されるのだが、きっと、

(1)プレミアム会員は結果として報酬につながる良質な動画を配信する。
(2)一般会員はYouTubeやニコニコ動画的なコンテンツをアップロードすることになる。
(3)MEGAVIDEOとしては、プレミアム会員に報酬や広告収入を支払ったとしても集客につながるコンテンツが集まるので、結果としてマーケティングコストを低く抑えることができる(つまり、動画が流れた分=サイトを訪れた人の分だけ!コストを払えばいいという“成果報酬”なのだ!)。
(4)MEGAVIDEOは一般会員の集める動画コンテンツでの広告収入etcを大きな売上げとして見込む。

ということじゃなかろうか。

ちょいと複雑ではあるが、ビジネスモデルとしてはうまく練られているなぁと思う次第である。