mediologic

メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

googleが始めた携帯向けサービス

■ google SMS

これまでにもケータイから見ることのできる google ポータルはあったものの、公式には発表されていないものだった。しかし今回発表されたこれは、公式に google サイトにも掲載されているβサービス。

SMS: short messaging service を使って、googleあてにキーワードを送ると、SMSでケータイに答えが返ってくるという仕組みのようで、検索できるのは、ローカル情報( local business listing = 名前・電話番号・住所、辞書機能、商品価格比較機能)と”限定的”。

しかし、このローカルに”限定”されているところがポイントなのだと思う。

実際、ケータイは常に身に着けてはいるものの、その”身”が移動する範囲は日常生活の範囲なのだから、結局はローカル情報ほど頻繁に検索される可能性があるものはないのだ。

「商品価格比較機能」なんて結構便利なのでは?
日本ではモバイル版kakaku.comが提供してくれてる機能だが、たとえば秋葉原にいってどっちの店のほうが安い、とかいう使い方は非常に便利。

SMSで提供しているというのは、ブラウザフォンが相変わらずウケのよくないUSマーケットにはぴったり。

ようは、エッジなテクノロジーでなくとも、

 ・ユーザーの日常生活の中でポテンシャルのある情報行動を探し出し、
 ・ユーザーにとって新たな教育/リテラシーの負担をかけないテクノロジーを採用する

ということで充分なのである。

google にしても、検索システムはバックエンドに過ぎず、アウトプットは、ブラウザであってもメールであってもいいのである。

”機能”と”インターフェース”は常に「使い手」にとっての最適化/チューニングをされなければならない。