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メディアと広告とマーケティング、そしてサービスデザイン。

facebookページで集めた「ファン」がすなわち目指すべきターゲットユーザーなのかどうかは悩むところ。

上原仁氏率いるマイネット・ジャパンさんのブログ『ソシャマノート』より。

同ブログはマーケティングや広告のことを知らないがゆえに誤った記事を書くこともあるものの、ソーシャルメディアベーシックスという程度には非常に良質な記事を出してます(誤った時には厳しいツッコミいれてますが)。

さて、

超簡単!Facebookページ投稿を分析・改善してエンゲージメントを高めよう! | ソシャマノート 楽しいマーケティングのタネ.

という記事がありました。

非常にbasicな運用、PDCAとしてはわかるんだけど、「診断アプリ」で「ファン」を集め「ファン」を「維持する」ことがすなわちターゲットユーザーを集めることなのか、どうか、については常々疑問です。まぁ、現在のところ1000万人と言われる規模のfacebookですから、そこだけで目指すべきターゲットとつながるなんてのは考えにくいのは当然ですが。

ちなみに比較しますと、日本のインターネットユーザー数が1000万人を超えたのは1996年~1997年あたりなので当時を振り返ってみると、「ネットで広告?それってオタク向けってこと?」ってまだ言われてた時代でしたね。

さて、ソーシャルメディアが絡む案件に参加すると(僕の場合は複数のソーシャルメディアマーケティング屋さんとの付き合いの中で俯瞰してみるとですが)「集めて・維持する」ついては大体みんな見えてきてるけれども、それが本当の意味でマーケティングに生かされてるかどうかが議論にならない傾向があるのですよね。

どうしてもにfbを使った案件については、fbというクローズドな環境の中でどのようにうまくやるか、になってしまうので、twitterのようなオープンなネット環境の中にあるものと比べれば、正直なところターゲットを集めることにおいてスケールしない。fb広告などもターゲットユーザーにリーチしやすい仕組みではあるものの、いかんせん数が少ないし。

ま、数の話は今のところしてもしょうがないといえばしょうがないのですが、とはいえ、本当にマーケティングに生かされてるのかどうかについては、結局のところ「目指すべきターゲットとエンゲージメントできてるかどうか」が検証されることによって可能になるわけですが、この検証が難しい(ないしは怠ってる)からなのか、もろもろのソーシャルメディア案件の現場で、ソーシャルメディア業界関係者からこの考察が出てこないのは悲しいところです。