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メディアと広告とマーケティングと。

2017年のマーケティング・広告業界展望

 2017年あけて5日目ですが、ビジネス面では本日で各社のスタートが出揃ったようですね。

 さて、例年通りであれば、『2017年の10の予測!』とかどこかに書きたいところなのですが、昨年より京都大学経営管理大学院の博士課程でのマーケティングイノベーションの研究をスタートさせ、いろいろとアカデミックと実務の両方で起きている渦を見ていると、容易に『予測』が書けなくなったというのが実際のところです。いや、ほんと大きな変化の年にはなると思います。ただそれは、5年ぐらい後に振り返ってみて「2017年は変化の年だった」と言われるようなものであって、年初に何かいえるものはないような、そんな感じです。

 唯一、CampaignAsiaからの依頼に基づき、2017年の展望をコメントしました。

 Outlook 2017: Experts and leaders predict | Analysis | Campaign Asia

Speaking of Dentsu, Japan won’t be moving out from under the shadow of its overcharging scandal anytime soon, believes Nori Takahiro, founder of Sukedachi and a business representative of Sharethrough. Especially when combined with the even more recent controversy caused by the shutdown of mobile internet company’s DeNA’s content curation sites due to  content. “The shockwaves will eventually extend to corporate ‘owned media’ sites,” writes Takahiro. “Those that cannot create original content will probably begin to disappear. This could lead to the extinction of curation websites, crowdsourcing, and content marketing.”
電通に関しては件の過剰請求問題に関わる陰からすぐに移行できるとは考えにくいが、こうした問題は年末に起きた結局サイトの閉鎖となったDeNAのキュレーションサイト論争と合わせて考えるべきだろう。(キュレーションサイトにおける疑わしいコンテンツなど)大きな衝撃は企業の「オウンドメディア」にも影響を及ぼし、“オリジナルなコンテンツ”を作れないところは消えゆく運命になるかもしれない。これはキュレーションサイト、クラウドソーシング、コンテンツマーケティングといったものにまで陰を及ぼす可能性が高い。
That said, Takahiro is optimistic that the “online catharsis” will clear the way for high-quality content and properly run websites. He is also hopeful that the Dentsu incident will lead to the widespread use of ad verification and viewability metrics in Japan.
しかしながら、これらについては「オンラインの浄化」ということで楽天的に取るべきだと高広は言う。質の高いコンテンツと正しいウエブサイトの運用が重要と明確に理解されるからだ。また電通(の過剰請求)の事件は、日本の市場における、アドベリフィケーションやビューワビリティ計測の普及にもようやく繋がるだろうと高広は述べた。

 

 上記のように、2017年は「次、何が来る?」というような年ではなく、2016年後半に起きた「いくつかの事件」によってネット広告や業界の“暗部”があぶり出された結果、業界の正常化が幾つか進む年だと考えております。

 

 ※上記の「展望」の他には、「今年は(真の)ネイティブ広告元年になる」という予測があるのですが、それについては本文末尾記載のコミュニティにて詳細を書いております。

  

 あ、そうそう。以下の本を出版してから5年経ちました。

次世代コミュニケーションプランニング

次世代コミュニケーションプランニング

 

  もう5年前ですよ。Time flies!!  面白いことに、昨年後半以降、この本を読んで連絡取らせてもらいましたと言われることが多くなっています。この本のタイトルにある『次世代』は2017年のことだったのでしょうか? 多少5年目のアップデートを今年はしたいと思っておりますので、これについては「予測」ではなく「宣言」としておきたいと思います。

  

 

※本ブログに書かれている内容などについて、より早く、より濃く、よりインタラクティブに情報が欲しい方は、マーケティングや広告、メディア、アドテクなどを中心に情報提供と概説を行っている以下のコミュニティへの参加検討も是非。

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