僕自身、学校で習う戦争教育というのはどうも好きじゃなかった。というのもうちの祖父母や父母が語る戦中戦後の話のほうがリアルだったし、加えて学校で習う戦争というのはどうも左よりの匂いというか、「正しく」捻じ曲げられた感が子供のころから否めなかったからだ。
著者の西牟田靖氏は僕と同じ1970年生まれ。
なのでおそらく同じような教育を受けてきたんだと思うけれど、この本を目にして、僕ら自身も語り部になれるのだということを感じた。というのも、戦争は終わったけれども、50年経っても痕跡は色んなところにあるのであって、それらは今も僕らに語りかけてくるわけだし、むしろ「敵国がいない」今の僕らのほうが新しい視点で戦争を見れるのではないか?と。
色々深く考えるきっかけになる本なので、1970年付近以降生まれ、必読の本としてオススメしたい。